武者人形
 武者人形は、端午の節句に飾られる鎧(よろい)や兜(かぶと)をつけた武者姿の人形を言いますが、江戸時代中期頃に始まり、明治・大正の頃までは屋内飾りの中心でした。
 和漢の歴史物語や芝居に登場する勇ましい英雄を人形化したもので、神功皇后と武内宿禰、秀吉と清正、義経と弁慶などが代表的です。一時は等身大に及ぶ大型の人形も登場しましたが、昭和以降は甲冑飾りに押されて、しだいに作られなくなりました。ここでは、明治・大正時代に京阪地方の都市部で飾られた大型の武者人形を展示します。
太閤秀吉と加藤清正・従者(明治35年)/西山(京都)製 応神天皇と武内宿禰(大正9年) 座敷飾り/大将と従者(昭和初期)
甲冑飾り
 端午の節句が男児の祝儀に結びつき、武家の将来を祝福する行事として展開するのは、武家が興隆した鎌倉時代のことといわれています。
 武士の誉れの象徴として登場した鎧や兜の甲冑飾りが登場するのは江戸時代中期以降のこと。始まった頃の飾り兜は、支柱にかぶせて置かれていたのが、明治時代になると、胴が膨らんだ鎧櫃(よろいびつ)に甲冑が飾られるようになります。江戸時代の甲冑飾りは、武者人形の添え物的な位置を占めていましたが、昭和時代以降、次第に節句飾りの主流として今日に至っています。
 本展では、京阪(関西)で飾られた明治・大正・ 昭和時代にかけての甲冑飾りの色々をご紹介します。
 
甲冑飾り(太鼓櫃)
江戸末〜明治初期
ひなや友七(大阪心斎橋)
甲冑飾り(唐櫃)
大正時代

大木平蔵製
甲冑飾り
昭和初〜10年代
田中彌(京都)製
兜飾り (唐櫃)
昭和初〜10年代
谷本要助老舗(大阪市南区)


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