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NO107
韓国の公営放送局(KBS)の取材を受けました

                                      (2015年12月15日  館長 井上 重義)
咲きはじめた椿の花
今年も残すところ半月程になりました。暖冬のせいでしょうか、庭の早春に咲くはずの椿の花々が次々に咲き始め、驚いています。
 さて先日、韓国のKBS(国営韓国放送)の取材の依頼があり、本日、東京から支局長以下3名の方が取材のため
KBS東京支局長と私
に来館されました。内容は「特派員現場報告」として日本各地のユニークな博物館4館が紹介される番組です。当館のほかに大阪日清ラーメン記念館、福井県立恐竜博物館、日光の東武ワールドスクウェアが紹介されます。放送は1月2日午前8時20分から40分間、韓国内に全国放送され、当館が8分ほど紹介されます。

6号館の世界クリスマスの展示に続き、1号館では企画展「猿のおもちゃ」が始まりました。この展示では昭和初期に作られた沖縄張り子の猿、熊本の木の葉猿、長崎の古賀人形の猿、和歌山の瓦猿、神戸の長田神社の弾き猿、東京の柴又の御幣猿など、今から80年~100年も前に作られた今では見ることができない貴重な資料の数々が展示されています。
 他にも話題を呼んでいるのが83年前の申歳の年賀状です。大阪の村松百兎庵氏が収集されたもので、昭和7年の申歳のものが80余点並んでいます。どれもが斬新で格調の高いデザインであり、皆さん当時の文化度の高さに驚かれています。

昭和7年の申歳の年賀状
今年も多忙な一年でした。新年早々に東京の目黒雅叙園からの要請で同園の雛祭り、瀬戸内ひな紀行に御殿飾りやちりめん細工を出展
掲載される牡丹袋
。8会場のうちの4会場が当館の所蔵品で大きな反響があり、1月23日から3月8日までの期間中に6万人もの来場者があり好評でした。また元旦から1年間、地元の神戸新聞のコラム欄に「おもちゃの四季」と題して毎日、尾崎学芸員と交互で執筆し、この31日で終了します。読者の反響も大きく、好評裡に終えることができそうです。本に纏めればという声もあり、話が進みそうです。
 本といえば日本ヴォーグ社から来春1月末ごろに、私の監修による「基礎からわかる・ちりめん細工のつるし飾り」が出版されることになり、編集作業が大詰めを迎えています。当館のちりめん細工の講師の皆様の協力を得て7月ごろから取り掛かっていました。素晴らしい作品の数々が出揃い、創作作品もいくつかあり、皆様に喜ばれる本になりそうです。
 最後になりましたが大きな嬉しいお知らせです。6号館東のトイレは1980年に建設、汲み取り式でした。かねてより水洗式にという強い要望を皆様から聞いていました。それが姫路市商工会から小規模事業者持続化補助金の募集があると聞き応募したところ、50万円の補助金が認められ、10月から工事にかかっていました。全面的に改装し男女共用の水洗トイレが2か所、11月20日に完成しました。最新式トイレですが和の雰囲気を生かし、来館者に大変喜ばれています。経費は330万円と大きな負担ですが補助金のお陰で改修することができ、喜んでいます。
 本年もいろいろとお世話になりました。どうぞ良き新年をお迎え下さい。



NO106
文化の日に寄せて 感動を呼ぶ、世界のクリスマス展。

                                      (2015年11月7日  館長 井上 重義)
日毎に秋も深まり、南天の実が真っ赤に色付きました。先月27日夕刻から、6号館の「おもちゃの20世紀」の撤収作業に続き「世界のクリスマス展」の展示作業が始まりました。いずれも1000点を超える膨大な数量の撤収と展示だけに連日夜遅くまで作業が続き、いつものことながらスタッフの労に心から感謝です。展示内容は回を重ねるごとに素晴らしいものになり、本日、正式にオープンしましたが来館者からは早速、「素晴らしい展示に感動しました」との言葉が寄せられました。

これほどの内容のクリスマス飾りの展示ができるのは、1985年に北欧各国を訪ねて以来、クリスマスの季節に何度もヨーロッパ各地を訪ね、貴重な資料が収集できたからです。それに時期に恵まれ、現在では収集不可能な貴重な資料が
イタリアのセビー社製
入手できたことで、そのひとつがイタリアのセビー社の商品です。木製の可愛いツリー飾りや降誕人形が作られていましたが同社は1999年に廃業しました。
さらにアフリカや中南米のクリスマス飾りも、東京の民芸品輸入会社の協力で入手できたものが多いのですが、多くが廃業され、入手ルートが閉ざされました。しかし現在までに4000点を超える貴重な資料の入手に成功。来館されたドイツ人の専門家もこんなコレクションは見たことがないと驚かれました。クリスマスにかかわる世界各地の飾りを収集するという視点と時期に恵まれたお陰で、世界的にも評価されるコレクションの構築に成功したのです。
今回の展示も尾崎学芸員の指揮のもと、6号館西室では世界のクリスマス飾りとして、各国のキリスト降誕人形、キャンドルスタンド、サンタクロース、クリスマス菓子、ツリーの飾りなどが展示され、東室はヨーロッパものが地域毎に並び、本当に見応えのある展示になりました。

 

ここ数年、11月に入ると「文化の日に寄せて」と題して、博物館にかかわる私の思いをこの欄に書いてきましたが、展示替えや原稿執筆などに追われて今になりました。昨年は博物館の使命についてと題し、日本学術会議の「博物館の危機を乗り越えるために」の声明について書き、一昨年は「文化遺産を守る
海の博物館
には」として、当館とも交流があった個人が収集した資料を基に設立され,当館と同じくサントリー地域文化賞を受賞した福山市の日本はきもの博物館と鶴岡市のアマゾン民族博物館が、入館者の大幅な減少により閉館されると書きました。
2館のその後は、日本はきもの博物館と日本郷土玩具博物館は経営母体の財団法人遺芳文化財団が2013年11月30日に解散。施設と資料は福山市に寄贈され、本年7月に福山市松永はきもの資料館とローカル的な名称になって開館されました。残念なのは、30数年の歴史を刻んできた2館の名が消え、運営は地域の団体に委託。学芸員は不在に、HPもなくなり、開館日も金・土・日のみになったことです。鶴岡市のアマゾン民族博物館は昨年3月に閉館後、資料は国立民族学博物館や東京の国立科学博物館でも展示され、大勢の来館者を迎えて高い評価を得たと聞きます。閉館後も資料は4年間、同館で保存されますので、館長の山口吉彦氏は最善の道を模索されていると思います。

私立博物館の多くが公立の博物館が構築することができなかったユニークなコレクションを所蔵します。三重県鳥羽市でも石原義剛氏が1971年に海の博物館を設立。木造船など海に関する5万余点の貴重な資料を保存されています。氏は昨年、三重県で開催された全国博物館大会で「博物館の役目である資料収集と保存の認識が少ない。現在の私立博物館は国や行政に見捨てられて漂流している。国や行政自身が自国の文化の存在を忘れているのではないか。」と述べられていますが、確かに優れた文化遺産を所蔵する私立博物館に対する支援がないのが不思議です。来館されたアメリカ人から「我が国なら、一個人がこれほどの大きな仕事をして成果を上げれば社会が応援する。日本は不思議な国ですね。」と言われた言葉が心に残ります。当館が所蔵する資料の数々が文化遺産として社会に認知され、散逸させずに後世に遺すにはどうすべきか、模索する日が続きます。 





NO105
おもちゃ教室など、多忙です。

                                      (2015年10月10日  館長 井上 重義)

紅葉の季節にはまだ早いのですが、庭には山茶花の花が咲き、柿の実も色付きました。今日と明日は地元の香寺地区の秋祭り。周辺は祭り一色で、担ぎだされた太鼓屋台から太鼓の音が聞こえてきます。
 このところ連日、小学生の団体があり、2年生が多いのですが、見学だけではなく、おもちゃ作り教室で、風車やぶんぶんコマを教えています。さらに8日には神戸市の老眼大学の講師に招かれ、3千人もの前で話をする機会がありました。

『子供の遊戯』に描かれた風車 子供たちに教えている
折り紙の風車

6日は姫路市手柄小学校の2年生たち100余名がJR姫路駅から播但線に乗り、香呂駅から徒歩で約15分の当館にやってきました。館内の見学と折り紙の2枚羽根の風車(写真)を子供たちに教えました。同様の風車は私が子供のころ、駄菓子屋で買って遊んだ記憶がありますが、今ではすっかり姿を消してしまった風車です。しかしこの形の風車は、16世紀中期にベルギーの画家・ブリューゲルが描いた『子どもの遊戯』の中にあり、明治時代の頃に、ヨーロッパから伝わったのではないかと推測しています。3クラスに分けて作りましたが、完成した風車が風を受けてクルクル回ると、子供たちから大きな歓声があがりました。

8日と9日はブンブンコマ作りです。8日は竹田城で有名な竹田小学校から30名。9日は姫路市城陽小学校から100名が播但線に乗ってやってきました。8日は神戸に出かけましたので学芸担当者に任せましたが、9日は私が教えました。ぶんぶんコマは江戸時代には「松風こま」と呼ばれ、遠い昔から遊ばれていること、世界中で子供たちに遊び継がれていることを話し、私がアイスクリーム用の木の棒に2か所、キリで穴をあけて準備したものに、子供たちが凧糸を通して回す練習をします。ぶんぶんコマが回せる子は皆無に近く、一人ずつ手を添えて回し方のコツを教えます。回せると感動の声が。アイスクリーム用の木の棒を使うのは、丈夫なのでポケットに忍ばせ、長期間遊んでくれることを願っているからです。
昭和初期に神戸市兵庫江川町の宮内省御用・素翫堂で売られた勝手道具
8日の神戸市の老眼大学は高齢者の生涯学習事業です。会場は神戸駅の北10分ほどの神戸文化センター。昨年暮れに依頼があり、神戸婦人大学の講師を長年していることから、軽い気持ちで引き受けました。それが大ホールで3000名を超える受講者があり、午前と午後の2回に分けて開催されることが分かり、そんな大勢の前での話は始めてだけに不安がありました。当日は、その大ホールが午前、午後ともに満席状態で驚きました。
 内容は「神戸にかかわる玩具たち」と題して、収集の動機や玩具博物館設立の経緯、神戸の郷土玩具収集家のこと、神戸ゆかりの玩具として、有馬の人形筆・神戸張子・長田神社のポッペン・神戸人形・神戸のクリスマス玩具・阪神淡路大震災後の雛人形の救済活動、それに懐かしい駄菓子屋の玩具など
神戸老眼大学
をパワーポイントを使って説明。「これらの資料は当館が守らなければ散逸して今に残ることはなかった。ぜひ神戸で守ってほしい。」と話しました。
 また高齢者の方が対象でしたので、「皆さんが子供の頃に作って遊んだぶんぶんコマ、広告の紙などを折って作る紙てっぽう、新聞紙を折ってつくる帽子をお孫さんに教えてほしい。」と話し、会場で紙てっぽうをパンと鳴らした後、「いまの子どもも遊んでいると思う方は挙手を」と問いかけたところ、挙手する人は皆無に近かったのです。しかし、「現在も遊んでいる子供は多い。」と話すと会場がどよめきました。そして嬉しかったのは講演後に大きな拍手をいただき、事務局から、当館についての問い合わせが多数あったとお聞きし、早速にご来館下さる方があったことです。





NO104
大型連休の最中に

                                      (2015年9月21日  館長 井上 重義)
大型連休の最中ですが、連日大勢がご来館下さり、久しぶりの大賑わい。今日は一般来館者が170名を超えました。そして「小さな博物館だと思ってい
ツリバナの実(5号館の前)
たのに、大きな、そして見どころいっぱいの内容に驚きました。ほんとうに来てよかった」とのお言葉を賜り、さらには展示物だけでなく、周辺の雰囲気も素晴らしいと嬉しいお言葉をいただきました。
 尾崎学芸員が学芸室NO185でも書いていますが、5号館ランプの家の東側の小道に赤・黄・白の彼岸花が咲き、連休
6号館には懐かしい玩具が並ぶ 
中は楽しめそうです。それに4号館から6号館への小道は赤と白の可憐な水引草が咲き乱れて秋の雰囲気を醸し出し、都会暮らしの方にとっては別世界と言えるのかもしれません。そして6号館には昔遊んだことがある、懐かしいおもちゃがずらりと並び、感動されるのでしょうか。今日もまた、受付の担当者から呼び出しがあり行くと、「はじめてきましたが感動しました。こんな素晴らしい博物館をよくぞ創られました」と、お言葉をいただきました。宝塚から来館下さった方でした。

「館長室から」は仕事に追われ、来客も相次ぎ、気になりながら前号から2カ月も経ちました。今年1年間は神戸新聞のコラムの連載が毎日、尾崎学芸員と交互に続いていることや、PHP研究所から今月発刊された『昔の玩具大図鑑』の監修を引き受けたこと、さらには来春早々に日本ヴォーグ社から『ちりめん細工つるし飾りの基礎』シリーズの第3冊目が出ることになって、その準備に追われています。
『昔の玩具大図鑑』(PHP研究所刊)は、「楽しい調べ学習シリーズ」の一環として9月7日付で発刊されました。昔の玩具といっても江戸や明治期のものが中心ではなく、昭和時代のものが主流です。野球ゲームや人生ゲーム、黒ひげ危機一髪、それにミニ四駆やガンプラなどのプラモデルなども取り上げられ、時代の流れを感じました。
『ちりめん細工つるし飾りの基礎』の3冊目は、日本ヴォーグ社からこれまでに出版された「つるし飾りの基礎2冊に続くものです。制作をお願いした、ちりめん細工の講師方からは創作作品や趣向を凝らしたユニークな吊るし飾りが続々と届いています。今月中には作品が出揃いますので、来月早々には日本ヴォーグ社に届け、編集作業が始まります。







NO103
特別展「おもちゃの20世紀」が始まりました。

                                      (2015年7月18日  館長 井上 重義)
庭にはオハグロトンボの姿が
大型台風11号の影響で16日と17日の2日間、当地は大変な豪雨でした。JRの山陽本線や播但線も不通になり、播但線は本日午前8時ごろから開通しましたが、山陽本線は神戸から姫路までが午前中不通でした。当館に大きな被害はありませんでしたが、3号館の子どもの遊び場で雨漏りがあり、2階を収蔵庫として使っていますので資料に被害があっては大変だと調べたところ、東からの横殴りの風雨で換気扇の周囲から雨漏りがしていました。原因も分かり大きな被害もありませんでしたのでホッとしています。
雨上がりの庭には、オハグロトンボが優雅に飛ぶ姿を見かけるようになりました。

6号館では本日から、夏秋の特別展「おもちゃの20世紀~日本近代玩具の歴史」が始まりました。明治後期から昭和時代までのおよそ100年間。子供た
昭和10年代後半、戦時中の玩具
ちに愛されてきた玩具や人形が1500点も並び、見ごたえのある展示になりました。近代玩具は2号館の常設展会場にも700点余り展示していますので、合計すれば2千点を超える資料がご覧いただけます。
来館された方は日本の郷土玩具や世界の玩具といった伝統玩具や人形だけでなく、膨大な数量の日本の近代玩具の数々に感動され、感想ノートには早速、「昔の日常生活を思い出しながら懐かしく見せていただきました。このようにきれいに保存され、丁寧に展示していただいたことに感動しました。末永く保存して下さることを心から願っています」と記されていました。数十年も前の子供時代に遊んだ、懐かしい玩具との出合いに笑顔がこぼれています。     

私が駄菓子屋の玩具や近代玩具の収集に取りかかったのは、昭和45年頃からでした。郷土玩
中村メイコのきせかえと君の名はのきせかえ
具の研究家として有名だった横須賀の鈴木常雄先生から駄菓子屋玩具の大切さと収集家が大変少ない状況を教わり、駄菓子屋の玩具や近代玩具も収集保存する必要があると考えて、機会があれば収集してきたのです。その後、ブリキ玩具の収集ブームが起こり、古い近代玩具などを扱う店が大阪や東京にできたことが収集の足がかりにもなり、さらにネットオークションも貴重な資料の収集に役立ちました。それに昔の紙メンコやグリコのおまけ、昭和30年頃流行した小さな木製の人形の家などはご寄贈下さる方があり、貴重なコレクション群の構築ができたのです。昭和60年発行の『別冊太陽』「明治・大正・昭和-子ども遊び集」も大きな参考書になりました。
ブリキ玩具コレクションでは北原輝久さんが有名ですが、当館の資料は骨董的価値が高いといえるものは多くありませんが、近代玩具の流れを追う貴重な資料が集大成されていることが知られるにつれて大きく輝き始めました。先日は朝日新聞出版の編集者とカメラマンが東京から来館され、近代玩具の取材をされました。8月2日発売の『みんなの漢字』9月号に紹介されます。また前号でお知らせしましたPHP研究所から出版される『昔の玩具大図鑑』も、編集作業が終わり来月に発売の予定です。



NO102
感動される博物館に。

                                      (2015年6月10日  館長 井上 重義)

梅雨の季節が到来しました。緑に包まれた当館の庭や周辺には優雅なガクアジサイなどの花が咲き、小雨にぬれています。そんな当館には、毎
庭に咲く紫陽花の花
日のように関東各地・仙台・佐渡からと、全国各地から来館下さいます。 昨日も横浜から11名もの方が来館下さいました。6号館で開催中の「ちりめん細工の今昔展」をご覧になるために、遠路お越し下さるのです。嬉しいのは来館者から、「本当に来てよかった。これほどの内容の充実したコレクションが展示されているとは思わなかった」と、喜びの言葉をいただくことが再三あります。数日前も東京から来られたご夫妻が館長に会いたいと申し出られ、お会いすると「こんな素晴らしい博物館をつくられたのはどんな方かと思い、お会いしたかった。これからもがんばって下さい」と励ましの言葉を賜りました。

展示棟は特別展会場の6号館のほかに、1号館が企画展会場で「世界の動物造形展」。2号館は常設展会場で駄菓子屋の玩具や近代玩具などの懐かしい玩具。3号館は羽子板・手まり・びん細工・市松人形・ちりめん細工など。2階建ての4号館は1階が日本各地の郷土玩具、2階が世界各国の玩具と人形です。5号館は休憩所ですが、春は雛人形が飾られます。縁側に座るとせせらぎの音が聞こえて、心が癒される空間です。
展示会場の展示ケースは合計すれば180m。懐かしいおもちゃ、初めて出合うおもちゃなど、予想外の膨大な量と、質の高い展示品の数々に感動されるのです。

6号館の前の休憩所に感想ノートを置き、来館者の声をお聞きしています。最近、特に感じるのは来館者の感動の声です。「ずっと訪ねたかった玩具館にやっと来ることができました。こんなにも沢山のおもちゃに感激です。子供の時に遊んだおもちゃに懐かしさがこみあげ、走馬灯のように子供の頃の思い出が蘇りました」、「中部地方から来ました。以前からぜひ見学したいと思っていましたが念願がかないました。とても素晴らしかったです。建物の雰囲気もよかったです」、「九州から転勤で姫路に来ました。周辺を探訪している中で玩具博物館を見つけました。軽い気持ちで入ったのに見所が多くて楽しめました。国内外の様々な玩具の違いや共通点を比べているうちに時が経ちます。郷里の玩具の良さも再発見できました」、「すごくおもちゃがあってとてもたのしかった。またこんどいとこをつれてきます。たのしかったです」。感想ノートの来館者の声に、励まされると共に、このような博物館を造ることができたことの喜びをかみしめています。

開館以来、私は博物館のあるべき姿を模索してきました。そして座右の書にしてきた一冊が『二十一世紀博物館-博物資源立国へ地平を拓く』(東京大学出版会・2000年、西野嘉章)でした。「いま、博物館に求められているのは、重要な博物資源を適格に予測し、その見通しに適うかたちで、いち早くそれらを獲得することである。そのための基本戦略を打ち立て、収集・備蓄事業を可及的速やかに実践へ移さねばならない」。「一般の博物館は、すでに有価であると認められたモノの蓄積装置であり、それ以外のものを容れる機能を本来的に持ち合わせていない。・・・いまだ有価なものと認識されていないが、やがてその有用性が見いだされることになろうモノを探索し、それらを獲得し、システマティックに蓄積する作業に取り掛からねばならないのである」。私は、そのような活動が大切だと考えて、開館後、収集活動を展開してきました。国内には5千館もの博物館施設がありますが、ちりめん細工、御殿飾り雛、神戸人形、ままごと道具、玩具の面、それに世界160カ国3万点の玩具や人形などをコレクションし、所蔵する館はないと思います。それが来館者の感動につながっていると思います。

ここ数年、当館のコレクションは東京の出版社からの依頼で、本になり出版されることが相次ぎます。これまでも文渓堂から『おもちゃの面』と『ままごと
ゲーム&ウォッチ
(初代・1980年)
仮面ライダー変身ベルト
』が出版されましたが、この度、PHP文庫から『昔の玩具大辞典』が出版されることになり、私に監修依頼がありました。80余点の玩具が紹介されますが、9割近くが当館の所蔵資料です。ただ江戸や明治時代のものでなく、その中心は昭和時代の玩具です。紙メンコやコマ、おはじき、お手玉だけでなく、野球盤や人生ゲーム、ゲーム&ウオッチ、仮面ライダー変身ベルトなどが紹介されますが、それらも当館の所蔵品です。こんな物まで集めていたのかと驚かれる方も多いと思います。

1号館では企画展「世界の動物造形」の展示が完了、スタートしました。この企画展も恐らく国内では当館でないと見ることができないユニークな展示です。収集方針と時期に恵まれ、コレクションの構築に成功したのです。展示担当は尾崎学芸員。展示手法も素晴らしく、皆様に喜ばれています。心からご来館をお待ち申し上げています。
アフリカの動物たち 世界の虎とヒョウの玩具




NO101
全国から続々…「ちりめん細工の今昔」展に。
                                      (2015年5月26日  館長 井上 重義)
カルミアの花
当館の白壁土蔵造りの建物が、緑に覆われました。開館して40年。館内の庭に植えた木々が30数年の歳月で大きく成長したのです。私はできるだけ自然の趣を感じる庭にと考えてきたのですが、それが過密状態になり、その対策に悩んでいます。ただ、来館された方からは、この雰囲気が素晴らしいとお言葉を頂くことが多いのです。現在、4号館から6号館への小道に咲く、アメリカシャクナゲと呼ばれるカルミアの白い花が満開ですが、来館者から花の名前をと、聞かれることが再三あります。
現在、6号館では6月30日まで特別展「ちりめん細工の今昔展」を開催中です。毎日のように、東北地方や関東からはるばるこの特別展をご覧になるために来館下さいます。今春の東京・目黒雅叙園での展示の影響もあり、
重陽の節句飾り
「雅叙園で見て、ぜひ来たいと思っていました。本当に来てよかった」と嬉しいお言葉を大勢から頂きます。実は2011年末に日本ヴォーグ社から私の監修で発行された『ちりめん細工つるし飾りの基礎』も先月、14刷が出版され、輪が大きく広がっていることを実感しています。
 私は40年ほど前に郷土玩具を収集する過程でちりめん細工の存在を知ったのですが、評価されることもなく、作り手もなく、すっかり過去のものになっていることに気付きました。以来、古作品の収集と30年前からは技術の伝承活動に取り組み、それが大きく花開きました。ちりめん細工の素晴らしさに気付かれた手芸の好きな方が全国から当館に集い、お互いに研究成果を発表しあい、成果を共有してきたことが大きな成果につながったと思います。
6月の当館ちりめん細工研究会での発表は、南尚代講師による『重陽の節句飾り』です。重陽は五節句のひとつで9月9日のことです。この日、邪気を払い長寿を願って、菊の花を飾ったり、菊の花びらを浮かべた酒を酌み交わして祝われました。しかし現在、他の節句と比べて重陽の節句は忘れられた存在ですが、昔は五節句の中でも最も盛んだったと伝わります。その重陽の節句で飾られたのが、菊の花と秋に小さな実を付ける茱萸(しゅゆ)と呼ばれる植物でした。
南講師はそれらをとり合わせて格調高い『重陽の節句飾り』を考案下さり、研究会で教えて下さることになりました。6月13日~15日まで、当館講座室で開催されますが、発表すると当館のちりめん細工研究会会員が東北、関東、中部、上越、関西、中国
明治時代制作の展示作品
、四国など全国から70名も出席下さいます。南講師は千葉県在住で、日本橋三越や日本ヴォーグ学園でちりめん細工講師として活躍中です。はるばる千葉から来館され、教えて下さいます。そして講座で習得された皆さんが全国で教えられ、輪が大きく広がっていくのです。
 一昨日ですが、「ちりめん細工がこんなに素晴らしいものだとは思わなかった」と声をかけて下さった方がありました。お聞きすると京都から来て下さった方でした。残念ながら京都では、粗雑な中国製品が「ちりめん細工」の名で売られています。日本女性が作り上げてきた本物の「ちりめん細工」のすばらしさを知っていたく活動が、今後ますます大切だと痛感した次第でした。
当館では昭和61年以来、1号館を中心に2~3年ごとにちりめん細工展を開催してきましたが、この度の6号館での『ちりめん細工の今昔』展は規模や内容から、過去最高の展示になりました。西室には江戸や明治期の古作が、東室には当館がちりめん細工の復興に取り組んで以来、出版物に掲載された作品の数々が展示され、総数では1千点を超えます。この機会にぜひご来館下さい。







NO100
椿、花桃、利久梅・・・。花の季節到来です。
                                       (2015年4月3日  館長 井上 重義)


当館の庭や周辺に植わっている木々の花が、4月を待ちかねたかのようにいっせいに開花し始めました。黄色い山吹の花は満開になり、4号館の東の
満開が近い桃
窓から見える白い利久梅の花は五分咲き、西の窓から見える真っ赤な花桃の花は八分咲きになり、あと数日で満開です。
椿の花は館内だけで約70本もあり、4号館から6号館に行く小道の周辺には30本近い椿があって、月光や孔雀椿などが満開です。6号館への小道は椿のトンネルといってもおかしくない雰囲気です。
開館後40年の歳月を反映して木々は成長。白壁土蔵造りの建物とマッチして、来館者からは展示品の素晴らしさだけでなく、雰囲気が素晴らしい。「本当に来てよかった」と再三、嬉しいお言葉を頂きます。
そんな季節に、地元の県立香寺高校筝曲部から申し出があり、当館の雛まつり展会場の6号館で5日(日)の13時30分~と15時~の2回、筝曲部の皆さんによる春を寿ぐ琴の演奏会を開催します。満開の桃の花と素晴らしい琴の音は、心に残る1日になることでしょう。ぜひお誘いあってご来館下さい。





咲いている椿の花たち  山吹


この館長室からは今号でNO100です。始まったのは2005年6月からで、10年余の歳月が流れました。私なりに当館のこと、博物館界の課題や問題点な
6号館入口
どについての考えを書いてきました。初回からの全てがHPにファイルされていますので、時々、過去のものを見ては考えに耽っています。
このところ痛感するのは、私立の博物館を取り巻く厳しい状況です。実は昨年11月に三重県で開催された第62回全国博物館大会の報告が、日本博物館協会の機関誌『博物館研究』3月号に掲載されました。鳥羽市にある「海の博物館」(私立)の石原義剛館長の分科会での発表が心に残りました。「青森市にあった私立のみちのく北方漁船博物館が昨春に解散、多くの貴重な資料が処分された。基本的な博物館の役目である、資料収集と保存の認識が少ない。日本の文化の基本資料の保存の意識に欠けているのではないか。現在の博物館は国や行政に見捨てられて漂流する博物館である。国や行政自身が自国の文化の存在を忘れているのではないだろうか」。とのお言葉に同感しました。
現在は評価されなくても、後生になって輝く文化財はいくつもあるはずです。私はそれを見つけて収集保存し、後生に遺す仕事が、今に生きる博物館の最も大切な仕事ではないかと考え、開館以来40年間頑張って来ました。これからもそんな私の思いを書いていきたいと思います。どうか皆様、温かな目で見守って下さいますようお願いいたします。








NO99
6万人を超え、目黒雅叙園「百段雛まつり」終了。
                                       (2015年3月11日  館長 井上 重義)
1月23日から東京の目黒雅叙園で開催されていました「百段雛まつり 瀬戸内ひな紀行」が3月8日で終了しました。撤収作業のために私は8日から上京
入口のパネル
し、午後3時ごろに会場を訪れました。最終日とあって大勢の来場者があり、会場は大変な賑わいでした。
 入場者は昨年よりも1万人多く、6万人を超えたとお聞きしました。今回の雛まつり展でなによりも嬉しかったのは、当館が所蔵する江戸時代に江戸で制作された古今雛が、今回の展示を象徴する雛人形としてポスターに使われ、会場でも大きく引き伸ばされて飾られていたことです。普段は何気なしに見ていた雛人形が高い評価を受け、晴れの舞台で活躍する姿に感動しました。

大賑わいの十畝の間
当館からの出展は一番下の十畝の間に御殿飾りが6組。4番目の静水の間には江戸と明治時代に制作された江戸製と京都製の当時の上製の雛人形が6組と当時の道具類の数々が展示され、格調高い展示構成になっていました。さらに頂上の間には昭和初期の東京製の雛人形2組を中心に、ちりめん細工の傘飾りや雛祭りに因むちりめん細工の数々が飾られ、1階の展示スペースにも大型の8点のつるし飾りが展示され、大勢の皆様がその前で記念撮影をされているのが印象的でした。

今回出展した雛人形は、寄贈を受けたものと、当館にとって必要な資料だと考えて20数年前から本格的に収集してきた資料です。今回の晴れの舞台での展示で当館の雛人形コレクションが輝き始めたと思います。ご覧下った東京の知人からも「2月に徳川美術館のお雛様展を拝見したのですが、日本玩具
格調高いと好評だった静水の間の展示
博物館のお雛様のコレクションの素晴らしさは、圧巻ですね。本当に素晴らしかったです」と嬉しいメールが届きました。出展資料は明日12日に当館に戻りますが、来年度の当館での展示は、これらの雛人形を中心にした展示をと考えています。
良い機会を与えて下さった、目黒雅叙園の皆様に心からお礼を申し上げる次第です。

1号館の展示は2月28日から、企画展「世界の鳥の造形」が始まりました。通常、1号館では300~400点の展示なのですが、今回は2号館の一部にも復活祭に関わるイースターエッグを展示し、総数では約700点もの資料が並びました。詳しくはHPの展示情報欄で紹介していますが、場所によっては展示品が5段にも並び、過密ともいえる展示ですが、ボリュームたっぷりのすばらしい展示になりました。
現在では入手不可能なものが多く、これほどの数量の鳥に関わる玩具や造形物が並ぶのは全国でも珍しいと思います。
 愛鳥家の皆様にはぜひお誘いあってのご来館をお待ちしています。




イースターの展示 カラフルな中南米の鳥たち




NO98
目黒雅叙園の「百段雛まつり」がオープン。
                                       (2015年1月24日  館長 井上 重義)

昨日(23日)から東京の目黒雅叙園の「百段雛まつり 瀬戸内ひな紀行」がオープンしました。これまでにも何度かこの欄でも申し上げてきましたが、1
目黒雅叙園外観
年前に協力要請を受け、昨年2月には当館の雛人形展を視察に来られるなど、この日のために出展の準備が着々と進んでいました。私と尾崎学芸員は去る19日から22日まで展示作業に立ち会いましたが、会場と展示品がマッチして百段階段ならではの素晴らしい展示になりました。

この百段階段は目黒雅叙園内にある東京都指定有形文化財の建物です。昭和3年に石川県出身の細川力蔵が料亭として造ったもので、当時の有名な大工、左官、建具師、絵師、象嵌師などが腕をふるった絢爛豪華な建造物です。私も6年前に初めて訪れましたが、近代的な建物が立ち並ぶ東京に、このような建物が遺されていることに感動しました。山腹の傾斜地を生かし、7つの部屋が階段廊下で結ばれ、その各部屋で今回は、瀬戸内沿いの西宮(白鹿記念酒造博物館)、姫路(日本玩具博物館)、倉敷(旧野崎家住宅)、鞆の浦(太田家住宅)で保存されている格調高い雛
玄関口の吊し飾り
人形の数々が展示されました。

当館からの展示品は一番下の十畝の間と4番目の静水の間、それに最上階の頂上の間です。天井に花鳥画が描かれている十畝の間には御殿飾り雛が明治・大正・昭和初期と6組が並びました。天井に鳳凰や舞鶴が描かれた清水の間には江戸と明治期に作られた江戸製と京都製の格調高い雛人形が。最上階の頂上の間には昭和初期の東京製の雛2組とちりめん細工が並びました。

話が前後しますが、入り口にあたる玄関口の展示は原孝洲作の格調高い木目込みの雛人形が飾られ、その周辺には日本玩具博物館ちりめん細工講師の皆様が、約6カ月もかけて作られた素晴らしいつるし飾り8組が飾られました。径40㎝の輪に長さ1mのつるし飾りが8連並んだ作品です。それぞれが個性豊かな作品で、素晴らしい作品だと感動の声が聞かれました。頂上の間のちりめん細工の作品と併せて、一人でも多くの皆様にちりめん細工をご覧いただき、その魅力が伝わることを願っています。

十畝の間 静水の間


NO97
開館41年目のスタートです。
                                       (2015年1月元旦  館長 井上 重義)
あけましておめでとうございます。当館は昨年、開館40周年を迎えました。その長年の蓄積と活動をベースに、開館41年目をスタート致します。
昨年は開館40周年ということもあって、新聞各紙にも大きく取り上げられました。なかでも地元紙の神戸新聞の「随想」欄には、昨年の5月~8月まで計8回、当館のことや私自身のことなどを書かせていただき、大きな反響がありました。個人経営イコール営利のためと見られがちですが、当館の活動内容や私自身の博物館についての考えを、大勢の皆様にご理解いただくことができてよかったと思います。さらに神戸新聞には本日から1年間、コラム欄に毎日、「おもちゃの四季」と題して私と尾崎学芸員が交互に執筆いたします。本日がそのスタート。姫路のコマについて書きました。
開館40周年の余波は現在も続きます。昨年暮れには日本経済新聞の取材があり、今月初旬に掲載されます。産経新聞からも執筆依頼があり、博物館設立の動機や活動について書かせていただきました
目黒雅叙園ポスター
。1月19日(月)の関西地域配布の夕刊に掲載予定と連絡がありました。博物館を取り巻く厳しい状況下、個人立でありながら、博物館のあるべき姿を考え、活動している館があることを一人でも多くの方に知っていただければ嬉しいです。

これまでの40年間、失われようとする子供や女性の文化遺産の収集と保存に取り組んできました。基本的な姿勢は成功例の後追いをするのではなく、当館でないと見ることができないコレクション群の構築でした。昨年末には上京した機会に、久しぶりに五反田の海外の民芸品を扱う卸業者が入っているTOCを訪れました。アジアやアフリカなどの民芸品を扱う業者の多くが廃業、撤退され、厳しい状況を痛感しました。恐らく、世界の民芸的な玩具や人形の収集は今後は不可能に近く、蒐集時期に恵まれた幸運を痛感しました。
地方にある小さな個人立の博物館ですが、コレクションが全国誌や教科書などに取り上げられることが増えてきました。『清流』は中高年の主婦を対象とした雑誌ですが、当館のコレクションが2カ月に亘り大きく紹介されました。1月号には私が「郷土玩具」について解説。2月号は尾崎学芸員が「懐かしのままごと道具」として解説。いずれも5~
目黒雅叙園で展示される つるし飾り
6頁もの大きな扱いでした。教科書会社からの画像貸し出しの依頼も増え、雛人形、ままごと道具、紙メンコなどが新年度の教科書で紹介されます。

館長室NO91でも紹介しましたが、今月23日から目黒雅叙園で開催される「百段雛まつり 瀬戸内ひな紀行」に、当館の雛人形コレクションとちりめん細工が展示されることになり、その準備に昨年から取り組んできました。当館のほか、西宮の白鹿記念酒造博物館、倉敷の野崎家塩業資料館、鞆の浦の太田家住宅から出展されますが、8会場のうちの4会場が当館の所蔵品です。豪華な檜皮葺の御殿飾りやちりめん細工が展示されます。とりわけ1階の玄関口には雛人形と並び、大きなちりめん細工のつるし飾りが8点展示されます。作品はこの展示のために、関東や東北地方で活躍されている当館のちりめん細工講師が数カ月がかりで丹精込めて制作された吊るし飾りです。すでに当館に届いていますが、どれもが立派で、大きな感動を受ける美しく豪華な作品です。3月8日までの会期中に例年、6万人もの来園者でにぎわいます。
「ふるさとの雛~押し絵の雛」

当館からは御殿飾りなど多くの雛人形が出展されますので、2月7日から始まる当館の雛人形展を心配なさる方も多いと思います。が、ご心配なく。当館の本年度の雛展は「雛まつり~まちの雛・ふるさとの雛」です。江戸期や明治期の初公開の雛人形や日本各地で作られた土雛や押し絵の雛などが勢ぞろいした個性豊かな雛展を開催します。久しぶりに出会われる雛、初公開の立派な雛との出会いに感動されると思います。この春は目黒雅叙園と当館の雛人形展にぜひお越しください。

また新しく貴重な資料の寄贈を受けました。『童遊文化誌』の著者であり共立女子大学教授であった故半澤敏郎様のご遺族から連絡を受け、先生が収集されていた玩具の寄贈について依頼があり、散逸してはと考え、昨年の暮れに東京の中野区のご自宅を訪問。コレクションを引き取りました。泥メンコ、カルタ、双六などが中心ですが段ボール箱で約15箱。これから整理が始まります。
 今年も仕事に追われる日が続きますが、どうぞよろしくお願いいたします。




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