NO. 221
神戸開港150年記念「TOY&DOLL COLLECTION」閉幕
                                  2018.1.5 学芸員・尾崎織女)
謹賀新年。新しい年をお健やかにお迎えになられたこととお慶び申し上げます。
昨年、年明け早々に設営を行い、1月25日にオープンしたTOY&DOLL_COLLECTIONを含む「開港150年記念・神戸港と神戸文化の企画展―神戸・みなと・時空ー」は、昨年末の12月28日をもちまして、惜しまれつつ閉幕いたしました。
おもちゃたちは、多くの方々と様々な出会いを積み重ねて、春夏秋冬、よい日々を過ごさせていただきました。何度も繰り返し会場をご訪問下さった方々、35回を重ねたギャラリートークにご参加下さった皆さま、四季折々の講演会やおもちゃ教室、様々なワークショップを楽しん下さった方々、ワークシートを片手に昔のおもちゃを一生懸命学んでいった子どもたち、一年間に亘って見守って下さった皆さまに深甚の感謝をささげます。
12月には神戸市内の小学校から600人を超える子どもたちが校外学習に訪れてくれました
何もない白いギャラリーの床より立ち上がった展示場が温かな空間へと少しずつ変わっていった一年でした。モノとヒトとが出あい、ふれあい、そこから育っていく目に見えないものこそが博物館活動の意味だと思います。博物館にとって一年というのは、そうした価値を育てていくにはあまりに短い歳月ですが、一年かけて伸びた小さな芽を大きく育てていけるよう、日々、地道に・・・。閉幕した今も、そのように考えています。
おもちゃの壁(オープンの頃) おもちゃの壁(夏)…来場者の皆様に「おもちゃの気持ちになって
ひと言」つぶやいていただき、どんどんにぎやかになりました。
人気を博した夏の展示「神戸人形」
私どもにお声がけ下さった主催・神戸市みなと総局の皆さま、三館合同という晴れがましい企画をご一緒して下さった鈴木商店記念館と陳舜臣アジア文藝館の皆さま、展示場の設営や展示替え等で共に汗を流した造作スタッフの皆さま、現場で日々、来場者との温かいコミュニケーションをつくりあげて下さったレセプションスタッフの皆さま、そして、日本玩具博物館のおもちゃたちと“神戸”をしっかりと結び合わせて下さった平成の神戸人形作家・ウズモリ屋吉田太郎さん、日本玩具博物館の歴史に意味を与える一年をともに過ごして下さり、ありがとうございました。

本日より4日間ほどかけて梱包撤収作業を行い、すべての玩具資料を本館へと持
「ちりめん細工の今昔展」ポスター
ち帰ります。そのあと、会場のKIITO・ギャラリーBはすべての造作を外し、もとの何もない真っ白の展示室へと戻る予定です。展示を立ち上げていくときは希望と不安が交錯し、緊張感をもって準備するのですが、畳むときには何とも言えない寂しさを伴うものですね…。

撤収が完了いたしましたら、次に、たばこと塩の博物館(東京都墨田区)での特別展「ちりめん細工の今昔」の準備が控えています(1月23日オープン)。11年ぶりとなる同館でのちりめん細工展――大きな期待がかかっている分、また格別な緊張感に満たされる学芸室ですが、ちりめん細工復興活動三十有余年の総仕上げのつもりで取り組みたいと思っています。またこちらのページでご報告させていただきます。本年もどうか変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。

展示準備風景・・・・展示室と同じ空間をつくって展示のシミュレーションしているところ



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