第33回全国凧あげ祭りが無事に終了しました!

 2007年、1月7日(日)、姫路公園競馬場(姫路市広峰)で、姫路市と当館との共催により第33回目の『全国凧あげ祭り』を行いました。
 寒波到来で、午前中は雪や霰が断続的に降る悪天でしたが、雪雲が去った午後からは一面の青空が広がり、全国各地の郷土凧が次々に舞いあがりました。10時30分の開会式の後は、今年も恒例により、当館の井上重義館長がマイクを握り、凧の特色や歴史について解説しながら、祭りが進行してきました。

      


■参加凧の概要   
 今回の参加凧について、主なものをご紹介いたします。

1. 津軽凧(青森県) 東北を代表する伝統的な角凧。ねぶた絵が描かれ、尾には荒縄が付く。大空に揚がれば美しく壮観。
2. 鳴門のわんわん凧(徳島県) 小判型をした独特の凧。尾には太い荒縄がつき揚がれば巨大なエイが泳いでいるようで壮観。径5m、4m、2mのわんわん凧が鳴門大凧保存会の皆様の手で揚げられました。
3. 見島の鬼ようず(山口県) 見島は萩市の沖合45kmの日本海に浮かぶ人口1200人の小さな島。この島では正月に男児誕生を祝い、鬼の顔が描かれ紅白の尾がついた「鬼ようず」が揚げられます。姫路には見島出身者を中心にした鬼ようず保存会があり、24畳の大ようず2枚の他、大小さまざまの鬼ようずが大空に舞い揚がりました。今年は遠く現地見島からも参加されました。
4. 浜松町印凧(静岡県) 5月の凧揚げ合戦は全国的に有名。町印を描いた正方形の凧で、合戦用の3畳大凧が浜松凧の会の皆様により揚げられました。初参加。
5. 今町の六角凧(新潟県見附市) 江戸時代からの歴史を持つ長さ4mの六角形の伝統凧。6月の凧合戦は日本一と称されます。越後六角会の皆様が遠路はるばる10時間かけて当地へ来てくださいました。
6. 田原凧(愛知県田原市) 横長のユニークな形の伝統凧。端午の節句の凧合戦は有名で、横長の凧が大空を上下左右に駆け巡ります。風人の会の皆様ほかの手で。
7. 名古屋古流蝉・あぶ凧(愛知県名古屋市) 富山県射水市から射水凧クラブの皆様が参加。名古屋古流の蝉と虻凧や珍しい韓国凧を揚げてくださいました。
8. 京の扇凧とミニ凧(京都府) 古都・京に伝わる扇の形の伝統凧や、ミニ凧世界チャンピオンによるはがき大のミニ凧も揚げられて例年話題に。
9. 義士凧(兵庫県赤穂市) 赤穂義士にちなんだ創作凧で3畳の角凧。赤穂大空会の皆様の手で。
10. 讃岐凧(香川県) 讃岐地方はユニークな形の凧どころとして有名。釣鐘型の武者凧や風呂敷凧などが同地から参加の凧名人の手で揚げられました。
11. 那賀川の凧(徳島県阿南市) 同地に伝わる正方形の角凧。那賀川町凧保存会の皆様が1m角、2m角を持参。大空へ。
12.長崎のハタとバラモン(長崎県) 長崎名物として有名な菱形の合戦凧。長崎出身の皆様の手で大空に。例年、大空を左右上下に自由自在に駆けめぐるハタの曲技が来場者を魅了。
13. 五島列島のバラモン凧と日の出鶴凧(長崎県) 五島列島に伝わる強風用の凧、長い荒縄の尾が付き、ブンブン唸りながら上昇、大空に揚がりました。
14. 猪の大凧 姫路市役所1階ロビーに飾られていました12畳の猪の大凧や6畳の姫路城凧を城凧作り名人が揚げられました。
15. 50畳宝船の大凧 50畳(10×8m)の大凧揚げに網干の町おこしグループあぼし未来倶楽部の皆様が再挑戦。24畳の大波の大凧も参加しました。。
16. 広嶺校区地域夢プランの6畳大凧 会場近くの広嶺校区の皆様が初参加。
17. 百足凧 足が100本、全長35mのムカデ凧は強風をついて大空高く舞いあがりました。例年大きな話題に。
18. 連凧 鬼ようず連凧、ラインダンスの連凧など数十枚もが繋がった連凧が大空に揚がり、子どもたちにも大人気でした。



徳島・ラインダンスの連凧・・・青空ですが粉雪が降りしきっています

 今年の初参加は、5月の凧揚げ合戦で知られる静岡県浜松市の「町印凧」。強風をついて、ぐんぐん雪空に舞い上がれば、ギャラリーの子どもたちが凧糸を手に添えて凧の重さを体験する場面もありました。また、凧あげ祭り会場の地元、広嶺校区の中学生や自治会の皆さんが、6畳の大凧を作って大勢で参加して下さいました。

   
浜松「町印の凧」を懸命にあやつる子ども達             広嶺校区の中学生たち・・・大凧あげの準備をする

 この日、上空は最大風速23.2mの強風が吹き荒れましたが、ずっしりとした風格のある「津軽凧」は強風に強く、尾につけた2本の荒縄をブンブンとうならせて滞空。その隣では、やはり強い風を好む長崎のバラモン凧が頭につけたウナリを響かせて、右に左に暴れまわります。東西の風格ある郷土凧の競演にギャラリーからは感動の拍手が起こりました。また、晴天が戻った午後からは、おにようず姫路保存会の方々の手による「鬼ようず」の大凧(12m)と神崎郡福崎町の凧愛好家による「亥の大凧(12畳)」が揃いあがり、歓声が鳴り響きました。
 あまりの強風に大凧の骨が折れたり、弱風でもあがる軽量の郷土凧が揚げられなかったり・・・と、最高の凧日和とはとても言えませんでしたが、それでも、90種約800点の和凧の競演は美しく、風を読み悪天を突いて果敢に凧あげに挑戦する凧愛好家の皆さんの姿に感動させられた一日でした。
 ほんの一部ですが、画像で凧あげの様子をご紹介します。


今年の干支・亥の大凧が舞いあがる・・・・
荒縄を唸らせる「津軽凧」、滞空 「鬼ようず」の大凧(大ようず)も舞いあがる…