NO. 256
.・*クリスマスカレンダー.・*
12月1日―待降節/アドベントのはじまり

                                              (2019年12月1日 学芸員・原田悠里)
イルミネーションやクリスマスツリーに彩られたまちでは、クリスマスソングが流れ、すっかりクリスマスムードですね。当館でも日曜日ごとのクリスマス展解説会が始まり、あたたかな灯りの中、来館者のみなさまをお出迎えしています。
解説会は12/1(日)・12/8(日)・12/15(日)・
12/24(火)の各14:30~
小さなこどもたちもクリスマスのお話を聞きに来てくれます。
第一章「クリスマス・カレンダー」待降節のコーナーは、
アドベント・キャンドルとアドベント・カレンダーをご紹介
しています。
 西方教会では、クリスマス(降誕節)の4つ前の日曜日からアドベント(降誕節)がはじまります。今年は今日12月1日からアドベントに入り、本格的なクリスマスシーズンの幕開けです。クリスマスの準備をしながら、あと何日かな!と日々を数えながら過ごす、そんなアドベントにかかせないもののひとつが、「アドベント・クランツ」や「アドベント・キャンドル」と呼ばれるキャンドルです。常緑の枝葉や、木の実で作ったリースの中に4本のキャンドルを立てます。天井からつるしたり、ダイニングテーブルや窓際に飾り、クリスマスまでの4回の主日(日曜日)ごとにキャンドル1本ずつに灯りをともしていきます。4本目が灯されるとクリスマスはもうすぐ!と期待と喜びで数日を待ち望みます。
アドベント・キャンドルのはじまりは実はそんなに古くありません。19世紀のドイツのヴィーヒャーン牧師が開いた、孤児院でアドベントの間、子どもたちに毎晩クリスマスの物語を語り、祈りを捧げた後、キャンドルに光をともしていたのがはじまりとされます。そのキャンドルに合わせて作られた常緑の植物をまきつけたシャンデリアの造形が、アドベント・キャンドルとしてひろまったそうです。今も各地で日曜ごとのアドベント・キャンドルの灯の下でクリスマスキャロルが歌われたり、クリスマスの物語が語られているようですよ。

麦わら細工でできたハンガリーのアドベント・キャンドル。
アドベント・キャンドルの下で解説会をします。
アドベント・キャンドルとともに子どもたちがクリスマスを待つ楽しみに、アドベント・カレンダーもあります。最もポピュラーなものは、クリスマスや冬の風景の中に、1から24までの数字が書かれた小窓が作られ、12月1日から毎日1枚ずつめくっていき、最後の24枚目をひらくとクリスマスはもう明日という。他にも、見開きをはじめ、ツリーや家の形の立体型、タペストリーになっていてポケットがついたものや、ボックス型のもの、お菓子や小さなおもちゃがひとつづつ入っているものなど、楽しい仕掛けのものがたくさん登場しています。とくにドイツやデンマーク、スウェーデンではアドベント・カレンダーはかかせないもので、市庁舎やお店の窓など、町の中にも24の楽しい工夫がたくさん見られるようです。
当館のミュージアムショップでも毎年、ドイツやデンマーク、チェコから届いたアドベント・カレンダーを販売しています。12月の楽しみに、ちょっとした贈り物に、また、毎年求めてくださる方もいらっしゃいます。
今年は、アドベント・カレンダーをめくり、キャンドルを灯しながらクリスマスをまってみてはいかがですか。

 
今年の学芸室のアドベント・カレンダー^^
ドイツのエピファニー(公現節)の風景でしょうか、
三人の博士が家々を訪問しています。


NO. 255
富山県こどもみらい館「時を超えるおもちゃたち~神戸人形物語」
                                              (2019年11月18日 学芸員・原田悠里)
 富山県のこどもみらい館2階の「トイギャラリー」で、11月9日から「時を超えるおもちゃたち~神戸人形物語」展(2020年1月13日まで)が開催されています。平成から令和に変わり、時代の変化を感じるなかで、「受け継いでいきたいおもちゃはなんだろう?」というテーマから、世代をこえて長く遊ばれてきたけん玉・コマ・ベーゴマ、富山を代表する郷土玩具である富山土人形(現在は江戸末期からの製作者渡辺家の伝統技法を受け継いだ伝承会によって作られています。)、そして幾度の廃絶を乗り越えて新たに作り始められた神戸人形に注目してそれぞれの玩具を紹介しています。
 富山県こどもみらい館と当館は20年以上お付き合いがあり、今回は神戸人形の資料出品で協力しました。担当の専門員K氏と夏から打ち合わせをすすめ、多くの収蔵品から厳選した明治末から平成にかけての神戸人形と、神戸人形作家吉田太郎氏の新作人形約20点が富山でお披露目されています。
 この度展示設営のお手伝いにいってきましたので、展示室の様子をご紹介いたします。

トイギャラリーの入り口は仕掛けのわかる神戸人形が目印。ギャラリー内右半分が神戸人形、左半分がけん玉、こま、ベーゴマと富山土人形がならびます。
開梱して状態をチェックしつつ、展示していきます。 吉田さんの新作『ばけものじみて』! 初展示です!!
展示されている神戸人形の動きは動画コーナーで見ることができます。

 「トイギャラリー」に設置された○△□の楽しい展示ケースに愉快な神戸人形が時代ごとに並びました。当館での展示風景に慣れていらっしゃる方は少しすっきりとして見えるかもしれません。一体一体もどこかしら緊張の面持ちです^m^
 こどもみらい館は児童館施設なので訪れるのは、子どもたちや家族連れが中心です。小さな子どもたちや赤ちゃんにも神戸人形の姿が見えるようにあえて低い位置に棚を設置しました。ワークショップや館内でのいろいろな遊びに夢中の子どもたちが、お?ナニコレ!?と立ち止まってくれるような空間になっているのではと思います。どんな動きをするのかと想像しながらご覧いただき、動画や仕掛けのわかる資料でも楽しんでいただけると嬉しいです。K氏からは早速に反響をお知らせいただき、初日から「ほうほう」と興味深く鑑賞する親御さんの横で舌を出して神戸人形の真似する子どもたちの微笑ましい様子が見られたようです。
 富山県こどもみらい館は緑豊かな太閤山ランドの中にあります。ひょうたんのような形の2階建ての建物の館内にはトンネルやカプセル型のアスレチックが張り巡らされ、赤ちゃんから小学生までさまざまな年代の子どもたちがそれぞれに遊べるスペース、工作やワークショップができる広い工房、絵本や児童書コーナー、トイギャラリーのような小さな展示空間もあります。日々多くのスタッフが子ども達の興味に寄り添いながら、クラブ活動や週末には人形劇や演奏会などのイベントの開催など、精力的に活動されています。屋上からは立山連峰が一望でき、自然豊かな太閤山ランドで外遊びも存分に楽しむことができます。この冬、連休や冬休みなど富山やお近くに行かれることがありましたら、ぜひこどもみらい館の「時を超えるおもちゃたち~神戸人形物語」展へもお立ち寄りください。


            学芸室2019後期 
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