NO. 212
端午の節句飾り

                                                   (2017.5.12  学芸員・尾崎織女) 

端午の節句の“菖蒲葺き”
黄金週間が終わり、皆様には忙しい日常へと戻られたことでしょう。玩具博物館では家族連れでご来館下さる皆様と一緒に、賑やかで楽しい黄金の日々でした。

黄金週間の連休には、館内でも“おもちゃ作りたいひと、この指とまれ!”とお声がけをして、6号館前のテラスで“ひらひら舞う蝶”作りを行いました。思い思いの色画用紙を選び、模様付けして、動く蝶を仕立てた後、ひらひらと羽根を動かしながら、館の中庭を舞わせて遊ぶワークショップです。新緑の庭に色とりどりの蝶々が舞い、とても愛らしい風景を皆で作りました。
テラスで“ひらひら舞う蝶”を作る


5月5日のこどもの日には、6号館の「端午の節句展」を目指してこられる方々も多くあることから、今年も玄関口の屋根に、端午の魔除けとして平安時代から伝承される“菖蒲葺き(葉菖蒲と蓬を束ねて等間隔に屋根におきます)”をほどこして、楽しんでいただきました。
今年の端午の節句展は、幕末から昭和初期までの甲冑飾り(冑と鎧を中心に手甲や佩楯、脛当や毛沓などを全て具えた“具足”を鎧櫃の上に飾り付けるものをさしています)をずらりと30組並べた非常に勇ましい展示で、特に男性諸氏が興味津々のまなざしを向けられます。その展示室の雰囲気をキリッと引き締めながらも和らげる布の「幕」を張りたく思い、それらを玩具博物館の活動を下支えしてくれている自慢のバックヤード “ちりめん部屋”のスタッフにお願いしました。
“ちりめん部屋”では、昔ながらの二越縮緬や鬼縮緬に独自の文様を染色した数々の反物をあやつり、全国で展開するちりめん細工教室のための材料セットを日々、作っています。――和裁の腕がたつスタッフを中心に乳付けに縫い取り文様が入った素敵な幕が出来上がりました。中央の結び紐も、草木染めの組み紐をほどいて房を作り、総角(あげまき)に結んだものです。展示ケース上方からその江戸紫色の縮緬幕をさげると、明治時代の甲冑飾りが引き締まって見えます。また神聖な生麻のイメージでとりつけた生成色の幕は昭和初期の甲冑飾り一式を清々しく見せてくれます。

甲冑飾りを盛り立てる「幕」が出来ました
ひと月遅れの節句を祝う家庭も多い香寺町の空には、今、鯉のぼりが遊泳してとても爽やかです。薫風が駆け抜ける田舎道をたどって節句展へお運び下さいませ。季節感にぴったりと添う節句飾りの美意識を感じていただけるものと思います。初夏の特別展「端午の節句~江戸から昭和の甲冑飾り~」展は5月28日(日)までです。

NO. 211
KIITO「TOY&DOLL_COLLCTION」のGW

                                           (2017.5.10  学芸員・尾崎織女) 
神戸開港150年を記念して、KIITO(デザイン・クリエイティブセンター神戸)で開催されている「神戸港と神戸文化の企画展」に、当館はのべ3000点の玩具や人形をご紹介する「TOY&DOLL_COLLCTION」の部屋をもっております(12月28日まで)。GWは、“端午の節句と武者飾り”と題する講座や“おもちゃ作りたいひと、この指とまれ!”と呼びかけるおもちゃのワークショップなどを開き、季節感に合う玩具を囲んで、和やかなひとときを過ごさせていただきました。会場担当の学芸スタッフ原田悠里はGW中、新聞紙のかぶとと刀で武装し(?)、来場の皆さんに展示解説などを行いましたが、様々な年齢層の皆さんに好評をいただきました!
その様子を画像でご紹介いたします。
展示会場扉奥にある部屋で端午節句飾り
 講座開きました。
春の企画展示コーナーでは王朝遊び
   「貝合わせ」を体験
木地玩具で遊ぶコーナーが人気です。

ストローを動かしてひらひらと舞わせる蝶のおもちゃ、紙コップにつないだ凧ひもを濡らしたティッシュなどでこすってコケコッコーと鳴かせる鶏のおもちゃ、
それから、薫風の中であげる折り紙の凧を作って遊びました。時間設定を外してワークショップを開いたため、子どもだけでなく、大人の方々も仕掛けの
楽しいおもちゃ作りを楽しまれました。
会場では、日曜日ごとに展示中の玩具を取り出しながら、それらの背景についてお話する“ギャラリー・トーク”を開催しております。また、おもちゃのワークショップも可能な限りお応えしたいと思いますので、ご希望の方は会場スタッフにお声がけ下さい。団体でご来場の折にこのような講座などをご希望のときには、玩具博物館までご連絡頂戴できればと思います。夏に向けて、またワクワクする企画をたて、私どものHPに逐一、アップしてまいりますので、どうかお見逃しなく。


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