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お知らせ*ランプの家にも雛を飾りました!
*陽ざしの明るい午後、5号館ランプの家の畳の間に、江戸後期の「源氏枠飾り雛」を展示しました。江戸後期の京阪地方の町家では、御殿の中に内裏雛、三人官女などを飾り、御殿の階(きざはし)の両側に随身、桜橘を配する「御殿飾り」が盛んに行われていたようです。そのはじめは、屋根のない御殿が用いられていたと考えられ、「源氏物語絵巻」のように、屋根がなく、上方から内部を描く手法にも似ていることから、「源氏枠御殿」とか「源氏枠」とか、呼び習わされてきました。
*ここに展示する源氏枠飾り雛は、2005年に和歌山県有田市の古寺・善福寺さまより寄贈を受けた江戸後期、天保年間ころの作で、高さ×横幅×奥行が87×110×135(㎝)の大型です。奥の間、中の間、表の間の三つの部屋に仕切られ、それぞれの部屋の襖、障子、板戸などには、繊細な花鳥画や水墨画が描かれていて豪華です。
*補修の手が入っていますが、江戸時代の雛がしのばれる作です。6号館の「雛まつり」とあわせてお楽しみくださいませ。