日本玩具博物館について
About us日本玩具博物館は 2024年11月10日
開館50周年 を迎えました。
設立趣旨 Purpose of establishment
当館は、世界文化遺産・姫路城の北東約10㎞の田園地帯にあり、土蔵造の6棟に日本をはじめ、世界160の国と地域の玩具資料、約9万点を所蔵する私立博物館です。会社員だった現館長・井上重義が、1963年、一冊の本と出合いをきっかけに、子どもに関わる文化遺産が失われていく状況を知り、全国各地の郷土玩具の収集を始めました。1974年、自宅の一部を展示室として公開したのが大きく発展し、多くの方々のご協力によって、我が国を代表する玩具博物館へと成長しました。日本と世界の玩具や人形についての調査、収集、研究、活動に努め、玩具に関わる文化への理解を深めるための常設展と季節ごとの企画・特別展、また玩具づくりの講座などを開催しています。
当館の歩み History of our museum
1970年代
- 1974年
- 11月10日、現館長が収集した郷土玩具を公開するため、「井上郷土玩具館」を開設。
- 1976年
- 現1号館(76㎡)を増築。季節ごとの企画展を開始する。
- 1977年
- 来館者の憩いの場として、有志からの支援金を基にランプの家(現5号館)を増築。
- 1979年
- 国際児童年記念「世界のおもちゃ展」を開催。現4号館(143㎡)完成。
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オープン時の展示館
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オープン当時の外観
1980年代
- 1984年
- 「日本玩具博物館」に改称。館長は27年間勤めた会社を退職、館の運営に専念する。
- 1985年
- 日本を代表する現代玩具作家和久洋三・小黒三郎・寺内定夫の三人展を開催。
- 1986年
- 初のちりめん細工展「明治のお細工物」を開催。ちりめん細工講習会がスタートする。
- 1989年
- ベルギー・ブリュッセルで開催された「ユーロッパリアジャパン」に郷土玩具200点を出展。6号館(180㎡)完成。
1990年代
- 1990年
- 学芸員就任。神戸新聞奨励賞受賞。入館者が5万人を超える。
- 1993年
- アメリカ合衆国・シアトル桜祭りに招聘され、日本の郷土玩具300点を展示。 スイス・チューリッヒの日本文化祭にも招聘され、日本の郷土玩具200点を展示。
- 1995年
- 阪神淡路大震災被災地の雛人形の救済活動に取り組む。 日伯修好百周年記念展「日本の伝統玩具」をブラジルの3都市で開催。
- 1998年
- 博物館相当施設に認定される。上海児童博物館で「世界の玩具展」開催。 第20回サントリー地域文化賞受賞。阪神百貨店(大阪)でちりめん細工展開催。
- 1999年
- サントリー地域文化賞の賞金で公式webサイトを立ち上げる。文部省「親しむ博物館作り」事業の委嘱を受ける。 ちりめん細工の材料となる二越縮緬の復元、販売。
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日伯修交100周年記念「日本の伝統玩具展」風景(リオデジャネイロ会場)
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親しむ博物館づくり事業風景 ~オーストラリア・アボリジニーのうなり木をつくる~
2000年代
- 2000年
- 韓国全州ハンソル紙博物館で開催された「アジアの紙人形展」に企画出品協力。
- 2003年
- 文化庁「伝統文化子ども教室」の委嘱を受ける。
- 2004年
- 文部科学省「地域子ども教室」の委託を受ける。館長が「政府観光立国観光カリスマ」に認定される。
- 2007年
- たばこと塩の博物館(東京)の特別展「ちりめん細工の世界展」に企画出品協力。 館長が「地域文化功労者文部科学大臣表彰」を受ける。
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伝統文化こども教室風景
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たばこと塩の博物館
2010年代
- 2012年
- 文化庁の「ミュージアム活性化事業」に採択され、パンフレットと公式サイトの多言語化を図る。 フランスのプロヴァンス自然史博物館の特別展「虫愛でる国、日本」に出品協力。
- 2016年
- ミシュラン・グリーンガイド二つ星に認定される。
- 2017年
- 神戸市より要請を受け、神戸開港150周年記念展「TOY & DOLL COLLECTION」を1年間開催。
- 2018年
- たばこと塩の博物館(東京)の特別展「ちりめん細工の今昔」、 三重県総合博物館の企画展「おもちゃ大好き!~郷土玩具とおもちゃの歴史~」に出品協力。
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TOY&DOLL COLECTION
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<館外展>三重県総合博物館
日本玩具博物館の使命と博物館活動 Our mission & Museum activities
日本玩具博物館の玩具や人形に関するコレクションを公共の文化遺産と位置づけ、収集・保存活動および調査・研究活動を進め、それらの成果を国内外に発信していきます。
出版活動 Publication
新聞社のコラム連載やそれをまとめた書籍の出版、世界各地から収集した当館資料の紹介を含む企画書籍の刊行などを通して、広く玩具文化の啓蒙と浸透を図っています。