*ウクライナ伝承の「モタンカ人形」のワークショップーー好評裡に終了しました! | 日本玩具博物館

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2023.11.18

*ウクライナ伝承の「モタンカ人形」のワークショップーー好評裡に終了しました!

本日の午後は、ウクライナのリビウご出身のナディヤ・ゴラル女史(神戸学院大学客員教授)をお迎えして、ウクライナ伝承のモタンカ人形の講座を開きました。

「モタンカ」とはウクライナ語で「巻く」を意味します。モタンカ人形は針を使わずに綿、裂(きれ)、紐などを用いた巻き人形で、今もウクライナではお守りとして大切に扱われています。ナディヤ先生によると、顔の十字は、太陽を象徴する車輪を模ったもので、目から悪霊などが入ることを畏れて、人形に目鼻を作らないのです。赤ん坊の揺りかごの中に魔よけとして置かれ、また、家族の幸せ、病気の治癒、降雨の祈願など、様々な願いが込められてきたのだと言われます。

講座では、そのような民間信仰とともに伝えられてきたモタンカ人形の習俗についてお話を伺い、頭、胴部、腕、衣装、髪の毛・・・と順番に作り方を教わりました。参加者の皆さんは初めての制作に興味津々。優しい先生のご指導を受けながら、和気あいあい、豊かな時間を過ごすことができました。ワークショップの終わりには、それぞれに思いを込めて作りあげた人形を一堂に並べて記念撮影。———ウクライナの人形文化に思いを馳せる素晴らしいひとときとなりました。

ナディヤ先生、ナディヤ先生とのご縁を結んでくださった方々、そしてご参加者の皆さま、ありがとうございました。本日のワークショップの様子を画像でご紹介いたします。

ナディヤ先生が見本に作ってきてくださったモタンカ人形は、4号館2階の常設展示室のウクライナ玩具紹介コーナーに展示させていただいています。