*ランプの家に播磨の七夕飾りを立てました | 日本玩具博物館

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2024.08.04

*ランプの家に播磨の七夕飾りを立てました

8月7日は月遅れの七夕。準備には少し早いのですが、今朝は、館長に藪の笹を切ってもらい、畑の野菜を用意して、ランプの家に播磨の七夕飾りを立てました。典型的な播磨七夕棚は、2本の笹飾りの間に細竹を渡し、そこに、穂が出始めたイネや初生りのカキ、クリ、イチジク、そしてナスやキュウリ、ササゲ、ホオズキなど、畑の野菜をそれぞれ一対にして吊るすものです。「七夕さんはハツモン喰いやから」と明治生まれの古老たちは言いました。秋の豊作祈願でもあり、また、江戸時代の文献に照らし合わせてみるとき、この形態はかつての盆棚の名残りとも考えられます。

そうした野菜をつるす七夕飾りに加えて、塩田で栄えた播磨灘沿岸地帯&銀山で栄えた生野町に伝わる”七夕さんの着物”の飾りもプラスしました。野菜と着物の合体七夕は、市川沿いの町々に点在してみられたものです。今年の七夕さんの着物は、糸引小学校区・東山地区の様式です。

今年は8月7日が休館日ですので、6日までご覧いただけます。ランプの家のテーマ展「七夕に捧げる造形~人形と紙衣、船と馬」は8月31日までご覧いただけます。天からの爽やかな風が吹きますようにと願いを込めて…。「七夕に捧げる造形~人形と紙衣、船と馬」 | 日本玩具博物館 (japan-toy-museum.org)