*4号館の「兵庫県の郷土玩具コーナー」を❝城崎の麦わら細工❞に展示替えしました! | 日本玩具博物館

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2026.03.26

*4号館の「兵庫県の郷土玩具コーナー」を❝城崎の麦わら細工❞に展示替えしました!

4号館1階の「兵庫県の郷土玩具コーナー」には❝神戸人形❞の古作品を作者ごとに紹介しておりましたが、本日、❝城崎の麦わら細工❞に展示替えいたしました。

兵庫県但馬地方に位置する城崎(きのさき)といえば、大谿川をはさんで旅館が立ち並ぶ風情あふれる温泉町。古くから文人墨客も愛した湯治場です。ここには、江戸時代、享保年間(1716-36)に因州(鳥取県)の半七という人が始めたと伝わる「麦わら細工」(このあたりの地名を冠して「湯島細工」とも呼ばれます)が今に受け継がれています。

城崎の職人たちが得意とするのは、箱や絵馬などに色とりどりの麦片を幾何的に、また絵画的に張りつけて模様を描く“張り細工”で、その繊細さと写実的な美しさは他に類を見ないものです。製作に当たって、まずは漂白した大麦のわらを種々の色に染め、開いて引きのばし、細長く薄い板状の麦片を準備します。それらを鋭利な刃物で必要な形に切りとって、手箱や文庫などの表面に張りつけていきます。麦わらのもつ自然な光沢が厳かな雰囲気をもたらし、角度によって模様の表情が変わるのも魅力です。

“張り細工”を分類すると、「小筋物」「直模様」「神代杉張り」「さび張り」「白張り」「黒張り」などがあり、昭和時代には、こけしやコマなどの玩具にも張り細工がなされるようになりました。現在、“むぎせん民芸店”や“かみや民藝店”などに伝統が受け継がれています。東京都大田区大森と並んで日本を代表する麦わら工芸といえます。

このコーナーでは、当館の郷土資料コレクションのなかから、幕末から昭和時代中期の様々な作品をご紹介します。