《Good Job! Center KASHIBA》の皆さまご来館 | 日本玩具博物館

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学芸室から 2026.06.08

《Good Job! Center KASHIBA》の皆さまご来館

雨露にしっとりと濡れた緑の庭に紫陽花の爽やかな彩りが映える季節となりました。先日は、雨の合間の良い日を選んで、奈良県香芝市にある《Good Job! Center KASHIBA》(障がい者の就労継続支援事業所)から40名の皆さんが当館をお訪ね下さいました。同施設は、障がいをもつ方々の個性豊かな表現力を引き出してデザイナーや企業を結び、社会にとって魅力的なプロダクトの開発を行い、新たなはたらき方を創造していくことを掲げて、ユニークな就労継続支援活動に取り組んでおられます。

まずは、1号館に集まっていただき、当館の成り立ちについて井上館長よりご案内

2年前の春、筆者は《Good Job! Center KASHIBA》のトークイベントにお招きいただき、「日本と世界、玩具の楽しみ」と題するお話をまじえ、施設の皆さんと楽しく接する機会に恵まれました。当館の友人で、玩具と工芸と福祉を結ぶ活動にも心を砕かれているデザイナー・軸原ヨウスケさんがつないで下さったご縁です。その日は、トークイベントに先立ち、春の陽光が燦燦と降り注ぐ施設のなかで、作業に没頭しておられる利用者の皆さんの心楽しげな様子、スタッフのあたたかくも思慮深いお仕事の様子を見学させていただきました。たとえば、3Dプリンターを使って、「鹿コロコロ」や「おじぎ鹿」など、奈良らしい張子のマスコットを企画制作しておられ、大人気なのだと伺いました。

日々、そのような活動に勤しんでおられる方々がスタッフの皆さんとともに当館を訪問されたのです。それぞれにアーティストでもありますので、たくさんの玩具に接してキラッキラの表情!! 1号館から6号館をご案内し、ご希望の方々には、ブラジルの郷土玩具「鳴く鶏」をモデルにした紙コップの玩具づくりを楽しんでいただきました。興味津々、展示品に向ける皆さんの熱いまなざしを感じ、私たちにとっても学びの多いひととき、———福祉施設の明るい取り組みが玩具づくりの世界に投げかける光を感じる一日となりました。ご訪問くださった皆さんそれぞれの心に残るもの、制作のヒントとなるようなものを受け取っておられたら、本当に嬉しく思います。

皆さんからは、施設自慢のパウンドケーキや和紅茶、郷土玩具を描いた絵皿、センター喫茶部で大人気のホットドックから生まれたマスコット❝グッドドッグ(Good Dog)❞の6月バージョン「あまぐも」をお土産にいただき、一同、感激です!

《Good Job! Center KASHIBA》(奈良県香芝市下田西2-8-1)は町に開かれた施設ですので、見学可能です。建物の構造や内装が施設のコンセプトを表現していて素晴らしく、カフェではおいしいオリジナル軽食もいただけますし、ショップではさまざまなオリジナルグッズも購入できます。機会がありましたら、ぜひ! きっと楽しい訪問になることでしょう。https://goodjobcenter.com/

(学芸員・尾崎織女)


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