展示・イベント案内
exhibition新常設展*2 「日本の近代玩具のあゆみ・Ⅱ~昭和・平成~」
- 会期
- 2021年1月4日(月)
- 会場
- 1号館
***2021年11月9日に一度、会期を終了し、新春の企画展「虎の郷土玩具」(2021年11月13日~2022年3月22日)に展示替えしてご覧いただいておりましたが、2022年3月24日より、本常設展「日本の近代玩具のあゆみ・Ⅱ~昭和・平成~」に戻しております。2号館の常設展「日本の近代玩具のあゆみ・Ⅰ~明治・大正・昭和~」と合わせてご覧いただけます。***(2022年3月24日記)
●戦後の復興を果たし、高度経済成長の最盛期を迎えた昭和40年代、様々な電化製品が家庭になだれ込み、子どもたちの世界にテレビが大きな影響を与え始めます。テレビのヒーローやキャラクター玩具が主流となり、このころから外遊びの減少が社会問題にもなりました。昭和50~60年代には、テレビ、漫画に加えてテレビゲームが登場し、中高生や大学生にもマスコミ玩具の世界が広がり始めます。
●平成は、グローバル化が進み、技術革新によってライフスタイルが大きく変化した時代です。テレビゲーム、携帯ゲーム、スマートフォンゲーム…とゲーム機器の発展が玩具界に大きな変革をもたらし、さまざまな玩具が電子化の影響を受けます。子どもが触れるメディアが多様化する一方、玩具は子どもだけのものではなくなり、若者や働く世代の癒しや趣味のアイテムとしても楽しまれるようになりました。
●一方で、バーチャルな世界が幼い子どもの遊びへ流れ込んでいくことに危惧をもち、玩具デザイナーや玩具工房が子どもたちにより良いおもちゃの姿を追求し始めたのも平成時代の特徴です。木製玩具が再注目されたり、地球環境に配慮した素材や動力が使われたり、また受け継がれてきた手作りおもちゃを伝承していく活動も盛んに行われました。
●ここでは「日本の近代玩具Ⅰ~明治・大正・昭和~」に続いて、昭和40年代から平成時代を彩った商品玩具を年代ごとに展示、過ぎていった60年の流行玩具の移り代わりを追います。玩具の視点から現代を振り返り、未来に伝えたい玩具や遊びの姿について考える機会となります。
●また本展では、「メンコ」と「おまけのおもちゃ」を取りあげ、私たちの生活文化の歩みをたどるコーナーを設けています。歴代の子どもたちにとってのヒーローの姿や時をこえて愛される手のひらの中の小さなおもちゃたちを通して、時代の移り変わりをご覧いただきます。