日本玩具博物館 - Japan Toy Musuem -

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学芸室から 2007.01.15

たばこと塩の博物館「ちりめん細工の世界展」展に向けて  

*<ブログ「館長室から」>でもご紹介していますように、来る2月10日(土)から、東京渋谷にあるたばこと塩の博物館と日本玩具博物館が共催で「ちりめん細工展」を開きます。当館が東京で開催する10年ぶりの本格的なちりめん細工展とあって、各方面からの期待の声も多く聞かれる中、学芸室では気を引き締めて連日連夜、準備を行っています。
去る9月、たばこと塩の博物館へ出向いて、担当者と展示のコンセプトや展示構成などについて会議をした後、チラシやポスター、展示解説書などの制作を共同で進めてきました。年末からは当館で、構成に従って展示グループごとに具体的なシミュレーションを行い、本日、展示資料約600点の梱包作業がほぼ整ったところです。この後、私たちは展示資料を紹介するキャプションやパネルを製作していきます。


展示概要について少しご紹介しますと・・・・・・今回は、「江戸と明治のちりめん細工」「よみがえったちりめん細工」「雛祭りとちりめん細工」の3部構成で、ちりめん細工の中に込められた日本人の自然観や幸福観などを描きたいと考えています。「江戸と明治のちりめん細工」のゾーンでは、特に、近世から受け継がれてきたお細工物の手法として「きりばめ」「押絵」「つまみ」を取り上げ、色彩や文様に託された思想や美意識をご紹介できればと思います。「よみがえったちりめん細工」のゾーンでは、「ちりめん細工で綴る日本の四季」として、春夏秋冬、季節感あるお細工物を立体的に楽しめる傘飾りを初公開します。また、たばこと塩の博物館での展覧会を記念し、明治・大正時代の女学校の教科書から、煙草入れやキセル入れなどを復元制作して展示する運びとなりました。
 


それから、2月10日から4月8日という会期がちょうど雛祭りの季節に重なるため、京阪神地方で明治時代に飾られていた檜皮葺き御殿飾り雛や京都の古今雛などもちりめん細工の「さげ飾り」などとともに展示します。明治時代の京阪風の雛人形は、関東の方々には目新しい雛の風景になるのかもしれません。
展示会場へは2月7日あたりに出かけ、たばこと塩の博物館の学芸スタッフと一緒に準備を進めてまいります。多くの皆さまにちりめん細工の世界の面白さを感じていただける展示になるよう努めてまいりますので、どうぞご期待の上、ご来場をご予定下さい。

一方で、来週からは、館内の特別展「雛の世界」の準備が始まります。館の庭では早くもロウバイが芳しい香を漂わせています。私たちも花々に遅れることなく、展示室の季節を春へと動かさなくてはなりません。(尾崎織女)

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