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イベント

春の特別展「雛まつり~まちの雛・ふるさとの雛~」*関連イベント 「貝合わせ」を作って遊ぼう!2015

会期
2015年2月22日(日) 2015年2月22日(日)
会場
6号館2階 講座室

「貝合わせ」は平安時代の貴族社会に発生し、長く受け継がれた王朝遊びのひとつです。平安時代においては、貝殻の形や色合いの美しさや珍しさを愛で、その貝殻を題材にして歌を詠じて優劣を競う遊びでした。それとは別に、一対の貝における身と蓋(ふた)を合わせる遊戯は「貝覆い」と呼ばれていましたが、時代が下ると、この遊びもまた、「貝合わせ」と呼ばれるようになりました。「貝合わせ」の遊戯に用する貝殻を「合わせ貝」と言います。

江戸時代に遊ばれた「合わせ貝」には蛤貝が用いられ、金箔や蒔絵で美しく装飾されていました。これらを裏返し、多くの中から、もとの一対を探す遊びが「貝合わせ」です。対になる貝を違えないところから夫婦和合の象徴とされました。大名の姫君の婚礼調度の中で、合わせ貝とそれを収めた貝桶は、最も重要な意味を持ち、婚礼行列の際には先頭で運ばれました。婚礼行列が婚家に到着すると、まず初めに貝桶を新婦側から婚家側に引き渡す「貝桶渡し」の儀式が行われたといいます。

合わせ貝(江戸末期)

江戸時代や明治時代の雛飾りにも、一対の貝の中に美しい絵が描かれた小さな合わせ貝とそれを収める貝桶が見られます。お雛さまサイズに縮小され、愛らしいものばかり…。

今回は、一対の蛤の貝の身と蓋(ふた)、それぞれの内側に思い想いの絵柄を描いて合わせ貝を作り、ご参加の皆さん揃って、古き時代の雅な気持ちで、貝合わせの遊戯を楽しみたいと思います。


    ●日時=2月22日(日) 13:30~15:00
    ●会場=6号館2階講座室
    ●参加費=300円 
    定員=20組程度(申込制)
    ※ご参加ご希望の方はお電話、FAX、メールでご連絡ください。


<開催後記>
参加者は、4歳の小さなお子さんから小学生、そしてお父さん&お母さんにおばあさま。あらかじめ、スプレーで金色に彩色しておいたハマグリの内側に、思い思いの絵を描く真剣なひととき――小さな画面の中に花鳥風月、おめでたい文様、物語の場面、大好きなキャラクター……それぞれにとても個性的な“合わせ貝”が完成しました。
一対の貝は、それぞれに凹凸によってつながれており、凹を陰(出貝)、凸を陽(地貝)と区別し、陰と陽を組み合わせることで世界を構成するという東洋的な思想が盛り込まれた遊戯です。合わせ貝が出来たら、それらを持ち寄り、地貝と出貝に分けて………貝の身と蓋を合わせ手元にとっていく「貝合わせ」を体験する時間です。今日は冷たい雨の降るあいにくの一日でしたが、参加者の皆さんが楽しい笑顔を持ち寄り、楽しくほっこりとしたひとときを過ごすことができました。

ご参加下さいました皆さま、ありがとうございました。本日のワークショップ風景を画像でご紹介いたします。