「鶏のおもちゃ」 | 日本玩具博物館

日本玩具博物館 - Japan Toy Musuem -

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企画展

冬の企画展 「鶏のおもちゃ」

会期
2016年11月19日(土) 2017年2月21日(火)
会場
1号館

干支にちなんだ日本と世界の鶏のおもちゃが勢ぞろい

干支(エト)の動物テーマにしたお正月の特別展も恒例となりました。「十二支」は、日本人の暮らしに根強く密着した民間信仰です。例えば、生まれ年にあたる動物の性質がその人の性格や運勢などに関係するという信仰、自分の生まれ年に因んだ動物を守りにする習俗などがあります。日本の郷土玩具はこれらを母体にして生まれた庶民的な文化財です。

日本の郷土玩具の鶏 小幡の太鼓乗り鶏(滋賀県)・能古見の俵のり鶏(佐賀県)・八橋の鶏(秋田県)

来年の干支の動物は「酉(=鶏)」。干支の動物の中でも鶏は、馬、猿、牛などと並んで、土や紙を素材として多くの楽しい玩具に作られてきました。これは、生活における日本人と鶏との交流の長さを表わしています。節句祭の闘鶏行事をはじめ、神社との結びつきが深かった鶏は、神の加護を得るために奉納される例があり、そうした神社の授与品として鶏の郷土玩具が伝わっています。また、鶏と童子を組み合わせた郷土玩具も各地に見られますが、これらには、勇猛果敢な闘鶏用の鶏を抱きかかえる力強い子どもの姿を表現したもので、鶏に託した人々の願いが感じられます。

本展では、日本ばかりではなく、世界の約40ヶ国から鶏を題材にした玩具を紹介します。鶏がコツコツと餌をついばむ様子を表わした玩具、勢いよくはばたく姿を表わしたもの、雛を抱く愛らしい姿を表現したもの、あるいはトキをつくる鶏の声を表現したものなど、鶏の玩具は世界中で作られています。

世界の鶏の造形 ディムコボの鶏(ロシア・キーロフ)・メテペックの鶏(メキシコ)・ガロ(ポルトガル・バルセロス)

高らかなトキの声とともに闇夜のとばりを破り、朝を告げる鶏は、明るい太陽を招く力、ひいては世の中に幸福を呼び寄せる力があると、古代より信仰を受けてきました。鶏は、北方ヨーロッパでは太陽の化身で明るい光の象徴、アジアでは神の使い、南アメリカでは豊かさの兆し、などとして今も人々から敬愛を受けています。世界中の人々が鶏の託した幸福への願いは、愛らしい鶏の玩具にもあますところなく表現されています。

当館の「鳥のおもちゃコレクション」の中から、世界の鶏の玩具と造形物が一堂に、復活祭に飾られる鶏の卵のオーナメントなどもあわせてご紹介します。新春を寿ぐ楽しい展覧会です。

展示総数  約350点

郷土玩具の鶏~北から南へ~

江戸時代の終わり、庶民階級が経済力を持ち、農村部にも商品経済が広がっていく頃になると、土や木や紙など身近にある材料を使って、専門的に、また農閑期を利用して季節的に素朴な玩具が作られるようになります。これらは“郷土”と言われる狭い 範囲で流通したものが多く、今日、郷土玩具の名で知られています。人々の生活の中から生まれ、愛されてきた郷土玩具は、子どもたちを喜ばせるおもちゃというに留まらず、郷土の信仰や伝説、美意識や幸福感を表現した小さな造形といえます。この郷土玩具の題材としてよく取り上げられる鶏を北から南へと地域ごとにご紹介します。また、「笛と鈴」「夫婦鶏」「鶏と童子」「鶏車」など、造形的な特徴によって グルーピングし、人々が鶏に託した願いを探ります。

郷土玩具の鶏展示コーナー

世界の鶏の造形

世界40カ国から鶏を題材にした玩具や造形物を展示します。各国の民族的色彩にあふれた鶏の造形、楽しい動きが工夫された鶏の玩具などを人々の鶏に託した願いに触れながら、地域ごとに紹介します。また、「ついばむ鶏」「動く鶏」「鳴く鶏・鶏笛」など、造形的な特徴によってグルーピングし、鶏の玩具の豊かなバリエーションをご紹介します。

世界の鶏展示コーナー

復活祭の鶏と彩色卵のオーナメント

キリスト教を信仰する国々では、3月下旬から4月上旬にかけて、キリストの復活を祝う復活祭(イースター)が行われます。復活祭には、春の目覚めを象徴する鶏の卵が美しく彩色されて町にあふれます。このコーナーでは、イースターに登場する彩色卵のオーナメン トを鶏の造形をまじえてご紹介します。

復活祭の鶏とイースターエッグ展示コーナー


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前の企画展 → 夏秋の企画展*2016「世界の仮面と祭りのおもちゃ」
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