日本玩具博物館 - Japan Toy Musuem -

Language

展示・イベント案内 exhibition

企画展

春の企画展 「リカちゃんとジェニーの世界」

会期
2009年2月28日(土) 2009年6月23日(火)
会場
1号館
リカちゃん 初代と二代目

後援 株式会社日本ヴォーグ社・株式会社タカラトミー

昨年3月、手工芸専門の出版社日本ヴォーグ社を通じ、株式会社タカラ(現在、株式会社タカラトミー)が制作したリカちゃん(Licca-chan)とジェニー(JeNnY)を中心とする着せ替え用キャラクタードール約500点とその資料約150点の寄贈を受けました。<ブログ「学芸室から」2008年5月3日>
日本ヴォーグ社は、リカちゃんやジェニーという玩具メーカーのいわゆるマスプロダクトな人形のための着せ替え服や小物の作り方を提案するシリーズものの雑誌を刊行して、長きにわたり少女たちからの支持を受け続けてきました。その過程で、同社は人形や着せ替え服などを多数所蔵しておられたわけです。当館は、日本ヴォーグ社よりちりめん細工を紹介する書籍(『四季の傘飾りと雛飾り』『ちりめん細工~お手玉とお祝い物』など)を発刊しており、そのご縁によって、寄贈をお受けすることとなりました。

リカちゃん&ジェニー寄贈後の整理風景
収蔵箱(一部)

リカちゃんは、1967(昭和42)年の誕生以来、3回にわたるモデルチェンジを繰り返しつつ、40年以上の長きにわたって少女たちに愛され続けてきた人形です。リカちゃんの年齢設定は小学5年生で、低年齢層(3~6歳ぐらい)の女児を対象としているため、家族や友人たちの人形も数多くを揃えて、ごっこ遊びを展開できる内容をもっています。

一方、ジェニーは1986(昭和61)年にタカラバービーから改名して誕生したキャラクタードールで、リカちゃんよりも少し高い年齢層を対象に作られています。基本的なジェニーの設定年齢は17歳ですが、同じジェニーでありながら、様々なバリエーションと限定商品などを持っています。

ごっこ遊びを重視する「リカちゃん」に対して、「ジェニー」では豊かなファッション性が強調され、友人たちとのおしゃれな暮らしをテーマにした周辺世界が形づくられています。日本ヴォーグ社とのコラボレーション、ファッションブランドとのタイアップなどを通じて、少女だけではなく、大人のファンやコレクターが多いことも特徴的でしょうか。

今回寄贈を受けたリカちゃんは、3代目、4代目の基本的な人形に、幼児、中学生、25歳などの年齢バリエーション、25周年記念のビスク・ドールや初代リカちゃんトリオの復刻版、ボディーが自由に動くダンシングリカちゃんシリーズ、リカちゃんアルバムシリーズなどがあり、ママやパパ、おばあちゃん、双子の妹などの家族、いづみちゃんやあきちゃん、リボンちゃん、みいちゃん、もえちゃん、ななみちゃんなどの友人たち、またそれらの着せ替え服や小物、家具を合わせて約200点です。

一方、ジェニーは、バリエーションでみると、ノーマル(旧)ジェニー、エクセリーナ、エイティーンジェニー、プリンセスジェニー、1991年フェイスジェニー、エンジェルズガーデンジェニー、フォトジェニックジェニー、Newジェニーなどほとんどのタイプを網羅し、マリーン、フローラ、エリカ、エリー、アヤ、アベル、キサラ、オリーブ、ティモテ、ジェーン、フランソワ、リサ、リナ、ジェフ、タクミ、レイフなど、賑やかに友人たちが揃っています。また、これらに着せ替える衣装と小物類が非常に多く、すべてを合わせると、300点をこえる資料群です。

日本玩具博物館は、すでに1960~70年代のリカちゃんとその周辺資料を少なからず所蔵しており、少女のごっこ遊びの友として、また昭和の玩具史に欠かせない資料としてこれまでにも折に触れて展示してまいりましたが、本展では、今回寄贈を受けた人形資料と合わせ、昭和・平成のキャラクタードールの代表選手として、350点を選び、時代の移り変わりを追って展示いたします。

********

展示総数  人形と着せ替え服、周辺資料を合わせて約350点

リカちゃんの世界

①リカちゃん人形の移り変わり

 1967(昭和42)年の発売以来、3回のモデルチェンジを経て、現在リカちゃんは4代目。初代(1967~1971)、2代目(1972~1981)、3代目(1982~1986)、4代目(1987~)。頭部の大きさやボディーとのバランスや表情などを変化させつつ、時代時代の少女に歓迎されてきました。このコーナーでは、それぞれの時代のリカちゃんと着せ替え服を合わせて展示し、時代の移り変わりを追います。

リカちゃん(左から初代・二代目・三代目・四代目)

②リカちゃん人形の個人史とバリエーション

 発売当初より、リカちゃんには名前や家族設定がもうけられ、また時代を経るごとに、過去の歴史と未来予想が形成されて、それぞれの年齢のリカちゃんも誕生しました。0才、3才、14才、23才、25才、30才…とその個人史が人形化されたもの、また、特別限定商品として作られたリカちゃんを着せ替え服と合わせて展示します。

③リカちゃんの家族

 幼い少女の「ごっこ遊び」を促す人形というコンセプトから、リカちゃんは、時代を経るごと多くの家族が誕生しました。パパ、ママ、姉、双子の妹、三つ子の妹や弟、おばあちゃん、いとこ、さらにペットまで。また、初期の頃より、いづみちゃんやわたるくんをはじめ、友人たちが存在して、少女たちの心を捉えました。ここでは、リカちゃんの家族にハウス、友人たちをご紹介します。


ジェニーの世界

①和製バービー人形とジェニー

 玩具メーカーのタカラ(現在のタカラトミー)は、1982年にアメリカのマテル社からバービーの製造販売権を取得して「タカラバービー」を作り始めます。契約の切れた1986年に、タカラバービーは「ジェニー」へと改名されました。ここでは、タカラバービーと誕生したばかりのジェニーをご紹介します。

②ジェニーのバリエーション

ジェニーはハイスクールに通う17才。(15才、18才、20才のジェニーも作られています)ロサンジェルス生まれで父親は映画プロデューサー、母親はデザイナーという設定。ジェニーは、時代を経て、頭部もボディーも少しずつ変化し、数多くのバリエーションをもっています。例えば、頭部は、ノーマルタイプ、エクセリーナ、エイティーンジェニー、プリンセスジェニー、エンジェルズガーデン、フォトジェニック…などがありますが、それらのバリエーションについてご紹介します。

ジェニー (左からノーマルタイプ・プリンセスジェニー・1991年型デザイナーズドレス・エクセリーナ・ノーマルタイプ)

③ジェニーの友人たち

 ジェニーは、リカちゃんより年かさの少女を対象として作られたため、ごっこ遊びよりも、むしろファッション性や社会性が強調されています。そのため、家族は作られず、その代わりに華麗な多数の友人たちを誇っています。ここでは、ジェニーの友人を紹介しながら、デザイナーによって制作されたファッションセンスあふれる衣装の数々をご紹介します。

ジェニーのフレンドドール・ティモテ
ジェニーのフレンドドール(デザイナーズドレスを着て)


<会期中の催事>
記念講演会 
   日時=5月3日(日) 14:00~15:30