「神戸人形*ミナトマチ神戸が育てたからくり玩具―明治後期から昭和前期―」 | 日本玩具博物館

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企画展

2026年度小テーマ展 「神戸人形*ミナトマチ神戸が育てたからくり玩具―明治後期から昭和前期―」

会期
2026年4月3日(金) 2026年12月27日(日)
会場

「神戸人形」は、明治時代中ごろに神戸で誕生したからくり人形です。台の上の人形が手を動かし、首をふり、口をあけて西瓜を食べたり、酒を飲んだり・・・。その滑稽な動きと繊細な仕掛けは、神戸っ子だけでなく神戸を訪れる外国人観光客の人気を集め、神戸港から世界へと旅立っていきました。

明治・大正時代の神戸人形は、ろくろ首や三つ目小僧、また目や舌が飛び出すお化けを表したものが多く、「お化け人形」と呼ばれていました。神戸の観光地である布引の滝で売られていたため、観光客には「布引人形」の名でも親しまれていました。大正末から昭和初期にかけて、作品全体が漆塗りを思わせる黒で塗られるようになる頃には、「神戸人形」の呼び名が定着していったようです。大正15年、横溝正史の案内で神戸元町を訪れた江戸川乱歩は、エッセイ「お化人形」のなかでこの人形の魅力について語っています。  

 戦前の神戸人形の作者として名前が分かっているのは、野口百鬼堂、八尾某、出崎房松、小田太四郎ですが、明治末から大正時代の作品を一堂に集めると、いくつもの異なる作風が見られることなどから、無名の作者たちも数多く存在したと思われます。

戦後は廃絶の危機に直面しますが、数岡雅敦(喜八)、キヨシマ屋(玩具店)、神戸センター(民芸店)などがそれぞれの作風を打ち立てて、神戸人形製作を受け継いでいきました。現在、ウズモリ屋(神戸市東灘区在住)が古作に学びながら、作者の個性と時事性をプラスして令和時代らしい神戸人形を数多く誕生させています。
この小テーマ展では、当館の神戸人形コレクションのなかから、明治後期から昭和前期の古作品を集めて製作者ごとにご紹介します。当時の海外の方々が求めた“日本らしさ”のイメージを思い描きつつ、ミナトマチ神戸が育んだユニークなからくり玩具の世界をお楽しみください。

神戸人形の仲間――目の出る達磨いろいろ