日本玩具博物館 - Japan Toy Musuem -

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企画展

冬の企画展 「おもちゃの馬」

会期
2001年11月23日(金) 2002年2月26日(火)
会場
1号館

平成14(2002)年の干支は動物は午(=馬)。十二支の動物で時刻や方角、あるいは年月を表わす考え方は、古代に中国から伝わったものですが、長い歴史を経て日本人の暮らしに深く根を下ろし、庶民の間でも非常に親しまれてきました。これらの動物の中では、造形物として人気のあるものとそうでないものがあります。「巳(=蛇)」や「未(=羊)」は古くからあまり好んで作られませんが、「丑(=牛)」や「戌(=犬)」などには多彩な造形が残されています。わけても「午(=馬)」は、軍事、運輸、農業ほか、あらゆる産業における人間との深いつながりを反映して、最も多く作られる動物といってよいでしょう。

愛馬の守りとして作られ始めた東北地方の木馬、神や霊魂の乗り物として節句行事などに登場する藁馬、祭礼における愛馬の晴れ姿をうつしとった飾り馬の玩具、乗馬をまねた子どもの遊びに使われた春駒、明治時代の風俗を表わす馬車をかたどった玩具や馬に乗る軍人を表わした土人形など、日本の郷土玩具の中には、かつての日本人がいかに馬を大切にし、愛してきたかを証だてる作品が数多く残されています。


本展では、当館の郷土玩具コレクションの中からそうした馬の玩具の性格に焦点をあてて、種類ごとに展観します。あわせて世界約30ヶ国の馬の玩具を展示し、世界の人々がとらえたユニークな馬の造形を紹介致します。

展示総数 350点

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