展示・イベント案内
exhibition春のテーマ展 「ちりめん細工のお雛さまと雛飾り」
- 会期
- 2005年2月11日(金) 2005年5月17日(火)
- 会場
- 3号館
◆ちりめん細工は、着物に使った縮緬(ちりめん)の残り裂を縫いつないで花や動物、人形などの形をした小さな袋物を作る日本の伝統手芸。江戸時代に誕生し、明治・大正期には女学生たちにも親しまれました。戦争による混乱、また戦後、生活様式が変化したことによって長らく廃れていましたが、当館の復興活動など
を通して、近年では、ちりめん細工に親しむ人たちが増えてきました。
◆本展では、本年1月に『ちりめん細工・お雛さまと雛飾り』(当館館長・井上重義著/雄鶏社刊)を発刊したことを記念し、本の掲載作品を中心として、愛らしい雛人形と雛段を彩る伝統的な飾りの数々をご紹介します。手づくりの温かさにあふれた雛祭りの世界をどうぞお楽しみ下さい。
お雛さまと雛飾り
◆女児の健やかな健康と幸福を願って祝う雛まつりは、春の訪れを告げる華やかな行事です。今は買い求めた雛飾りでのお祝いになり、雛飾りには地域色も個人色も失われてしまいましたが、かつては女児の親戚縁者から、心を込めて作られた押し絵や人形、様々な自慢の品が贈られ、それらが雛段を彩っていました。つるし飾り、手作りの人形、手まり、雛の供え物などが飾られた雛段は、女性たちの手芸コンクールの場でもあったと想像されます。
◆現在、各地で雛めぐりが盛んになり、伊豆の稲取や水郷の町・柳川の雛まつりでは、たくさんのちりめん細工をさげて飾る「つるし飾り」が人気を呼んでいます。手づくりの温かさが訪れる人の心を癒してくれるからでしょう。
このコーナーでは、ちりめん細工の雛飾りの色々を通して、手づくりの雛まつりを提案したいと思います。
雛のつるし飾り
◆女児の健やかな健康と幸福を願って祝う雛まつりは、春の訪れを告げる華やかな行事です。今は買い求めた雛飾りでのお祝いになり、雛飾りには地域色も個人色も失われてしまいましたが、かつては女児の親戚縁者から、心を込めて作られた押し絵や人形、様々な自慢の品が贈られ、それらが雛段を彩っていました。つるし飾り、手作りの人形、手まり、雛の供え物などが飾られた雛段は、女性たちの手芸コンクールの場でもあったと想像されます。
◆現在、各地で雛めぐりが盛んになり、伊豆の稲取や水郷の町・柳川の雛まつりでは、たくさんのちりめん細工をさげて飾る「つるし飾り」が人気を呼んでいます。手づくりの温かさが訪れる人の心を癒してくれるからでしょう。
このコーナーでは、お細工物のつるし飾りの色々を通して、手づくりの雛まつりを提案したいと思います。
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同時開催の企画展 → 春の企画展*2005「土の鈴・形と音色」