「ひつじのおもちゃ」 | 日本玩具博物館

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展示・イベント案内

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企画展

新春のテーマ展 「ひつじのおもちゃ」

会期
2002年11月23日(土) 2003年2月11日(火)
会場
2号館 L字コーナー
世界の羊のおもちゃ

干支の動物をテーマにした玩具展は当館恒例の展示となりました。平成15(2003)年のは未(=羊)年。十二支の動物で時刻や方角、あるいは年月を表わす考え方は、古代に中国から伝わったものですが、長い歴史を経て日本人の暮らしに深く根を下ろし、庶民の間でも非常に親しまれてきました。これらの動物の中では、造形物として人気のあるものとそうでないものがあります。「午(=馬)」「丑(=牛)」や「戌 (=犬)」などには多彩な造形が残されていますが、「巳(=蛇)」や「辰(=龍)」、そして「未(=羊)」は古くからあまり好んで作られませんでした。

羊の造形が少ない理由には、大陸とは異なり、高温多湿でよい牧草が育たない日本では、羊を飼う習慣がなく、親しみが持ちにくい動物だったからでしょう。それでも、羊には女性的で弱くやさしいイメージが託され、郷土の土人形や張り子の産地で、愛らしい作品が作られてきました。

さて、世界の人々は古来、羊にどのようなイメージを持ってきたのでしょうか。古代オリエントや四千年前の中国(殷)の人々は、羊を神聖な動物として崇拝していました。また西洋では、早朝に外出した折、最初に羊の群れに行き合うと幸運がもたらされるとか、羊雲は吉兆の表れだとかいう言い伝えもあって、幸運のイメージが託されているようです。

この小テーマ展では、日本の郷土玩具の羊と世界の民芸玩具の羊、合わせて約80点を展示致します。

展示総数 約80点

日本の郷土玩具の羊 展示風景
ロッキング・シープ(オーストラリア製)に乗ってご機嫌な男の子


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同時開催の企画展 → 冬の企画展*2003「独楽と羽子板」