日本玩具博物館 - Japan Toy Musuem -

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特別展

開館30周年記念◇夏の特別展 「世界の動物造形」

会期
2004年6月12日(土) 2004年10月12日(火)
会場
6号館
オアハカのジャガー(メキシコ/1980年代)とシピーボ族のジャガー(ペルー)

開館30周年を記念して、この夏は、子どもたちの大好きな動物玩具の展覧会を開催します。世界50ヶ国の動物が大集合する賑やかで楽しい展覧会です。

どこの国でも、いつの時代でも、人々は動物に対して限りない愛着を抱いてきました。古くから身近にいる動物、ある時代に渡来した珍しい動物、空想上の動物……、人々は、そのそれぞれに様々なイメージを与え、造形することを通して、自分達の夢を表現してきたのです。
動物の玩具は、子ども達の動物に対する興味や愛情の深さを反映して、遠い昔から世界中で作られてきました。たとえば、ペルシャのスサの遺跡からは、紀元前1100年頃に作られた「ヤマアラシ車」が見つかっていますし、エジプトでも「口をパクパクあけるワニ」が出土しています。その他、エジプトのライオン車(B.C.2000年頃)など、紀元前の動物玩具は、ヨーロッパ各地の博物館に所蔵されており、それらを通して、私たちは当時の造形を知ることが出来ます。そして興味深いことに、そうした玩具は、今、世界各地で作られている様々な動物玩具 とほぼ同じ造形を示しています。イタリアのワニ車やアメリカのライオン車、中国やメキシコ、ロシアの土馬などがその例です。このことは、動物玩具がいかに長い時を人間とともに生き続けてきたかを示唆し、また、人間にとっての玩具の重要性を教えてくれます。

「古代の道具玩具のかたち」展示コーナー

本展では、8000点をこえる世界の動物玩具コレクションの中から、民族性豊かなものを選び、地域ごとに特色のある動物玩具の表情を紹介します。人々の暮らしの中から誕生し、各地の宗教の思想を基盤にして作られ続けてきた玩具は、民族の美意識や価値観までも語ってくれます。

オリッサの木彫彩色の動物たち(インド/1980年代)

また、子どもたちに人気の高い馬、象、犬、亀など、動物の種類ごとに展示し、国境をこえて普遍的に愛される動物の造形を紹介します。

展示品総数 650点



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