ちりめん細工「桜袋」 | 日本玩具博物館

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今月のおもちゃ

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2016年4月

ちりめん細工「桜袋」

  • 昭和初期・平成10年代
  • 日本/縮緬
平成期に制作された桜袋のいろいろ

 
 伝統手芸のちりめん細工には季節の花をテーマにした作品が多いのですが、中でも好んで作られてきたのが桜袋です。
 明治42年(1909)に発刊されたちりめん細工のバイブル的な文献である「裁縫おさいくもの」には、梅袋、桔梗袋、椿袋、菖蒲袋、ほうづき袋と並び、桜袋の作り方が紹介されています。ただその桜袋は花芯の側が口べりになり、見かけがよいとはいえないものでした。

 そのため30年前から、当館に集われたちりめん細工を愛する皆様の手で、数々のすばらしい桜袋が考案され誕生しました。それに過去に見かけることがなかった山桜や八重桜袋なども創作されました。
 現在開催中の「ちりめん細工とつるし飾り」展では、それら桜にかかわるいくつもの作品が一同に展示されています。