「伏見土人形・ちょろけん」 | 日本玩具博物館

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今月のおもちゃ

Toys of this month
2016年1月

「伏見土人形・ちょろけん」

  • 昭和30~40年代
  • 京都府京都市/土


伏見人形は京都の伏見稲荷大社の近くで江戸初期から作られ、現在も継承されている土人形です。
 この伏見人形には今は見かけることのない過去の風俗が遺され、猿のちょろけん(長老軒)もそのひとつです。江戸末期から明治中期にかけ、京都でお正月に家々を回った門付芸人の姿を今に伝えています。頭に大きな張り子製の猿・福禄寿・福助などの帽子をかぶり、ささらや三味線、太鼓をたたいて祝言を述べ、面白おかしく踊り歩いて正月の雰囲気を盛り上げました。

十返舎一九著『金草鞋』よりちょろけん


 現在開催中の「猿のおもちゃ展」では高さ4㎝~30㎝まで、大小4点の猿のちょろけんを展示しています。