日本玩具博物館 - Japan Toy Musuem -

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今月のおもちゃ Toys of this month

2017年12月

「アフリカのキリスト降誕人形」

  • 1990年代
  • ブルキナファソ・南アフリカ・/木・ビーズ・植物繊維

  キリスト誕生の場面を表した降誕人形は、イタリアで始まったカトリックの家庭のクリスマスの飾りで、キリスト教の普及とともに世界各地に広がります。アフリカへのキリスト教普及は、16世紀の大航海時代、そして19世紀の植民地支配の中で進められ、土着の信仰や習俗とも結びつきながら独自のキリスト教文化が形成されてきました。

 降誕人形の造形にもその特徴が現れています。例えばその素材と加工技術は、タンザニアの黒檀彫や、ブルキナファソの木彫焼き模様、カメルーンの真鍮細工,ケニアのバナナの木の皮細工にきびがら細工、南アフリカのガラスビーズ細工などのように、各国の伝統工芸が土台となっています。
 とくに南アフリカのズールー族の人々は、ビーズの色で思いを伝えてきた文化があり、ビーズ細工は今も続く伝統的な生活においてかかせないものです。そして幼子イエス、マリア、ヨゼフ、羊飼い、三人の博士たちの姿。飼い葉桶に眠り、その幼子を見守り、祈りを捧げる表情、そして身にまとった衣装も現地の人々の装いです。人々の生活の中に信仰があることが造形から伝わります。
 アフリカの降誕人形は、6号館の特別展「世界のクリスマス」、そして今年はKIITO(神戸)で開催中の館外展「TOY & DOLL COLLECTION」でもご紹介しています。