「世界の民族玩具」 | 日本玩具博物館

日本玩具博物館 - Japan Toy Musuem -

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常設展

「世界の民族玩具」

会期
1979年9月10日(月)
会場
4号館2階

世界約160の国と地域から、とくに民族性のあるものをアジア・オセアニア・アフリカ・ヨーロッパ・南北アメリカと地域ごとに約1,000点を紹介しています。玩具がもつ普遍性とともに、お国柄、土地柄を反映して作られた玩具・人形からは、各地の文化や生活の様子を知ることができます。

4号館2階「世界の民族玩具」展示室

●アジアのおもちゃ● 
 アジアの国々では、古くから伝わる祭礼や民族芸能の中から生まれたおもちゃが個性を放っています。おもちゃを与えることで、子どもたちを悪霊から守り、その健康な成長を願う風習が、今も各地で生き続けています。 
*東アジアのおもちゃ………中国を中心とする東アジアの国々のおもちゃは、紙(張り子)製も目立ち、繊細でやわらかい雰囲気をもっています。起き上がり小法師や土人形人形をはじめ、日本と共通するおもちゃも多く見出されます。
*南アジアのおもちゃ………インドを中心とする南アジアの国々のおもちゃは、祭礼の中から生まれた宗教的な玩具が特徴的です。また、生き物との共存を尊ぶ地域柄、躍動感ある動物おもちゃも魅力を放っています。


●オセアニアのおもちゃ●
 オセアニアは、商品として売られているおもちゃや人形の種類が少ない地域ですが、貝殻や樹皮などの自然素材をたくみに利用した手作りの動物、船などが見どころです。オーストラリアやニュージーランドの都市部では、おもちゃ作家や優れた玩具会社による手作りおもちゃも誕生しています。


●アフリカのおもちゃ●
 製品としてのおもちゃより、子ども達は、石や木切れ、動物の骨など、自然の中にあるものをおもちゃにして遊ぶことが多いようです。大人たちが日々の暮らしで使用する道具を小さく作ったおもちゃや、祭りの神像とも共通する人形などが目立ちます。アフリカのおもちゃ造形は、人々の、暮らしの豊かさへの祈りを背景に花開いていると思われます。


●北アメリカのおもちゃ●
 オートマチック玩具の本家といわれるアメリカでも、心温まるおもちゃが多く作られています。玩具会社の研究所が幼稚園をもち、子どもたちの遊びを専門家が観察・調査しているところもあります。豊かな森林資源を背景に生まれた、カナダの大らかな木製玩具も見どころです。


●ラテンアメリカのおもちゃ●
 ラテンアメリカの民芸的なおもちゃは、先住民の造形感覚に、大航海時代以降、ヨーロッパがもたらした文化がとけあって誕生したものと言われています。素朴で生命感に満ちたおもちゃには、他の地域には見られないきらめきがあります。木の実やきびがらなどの植物素材を生かしたおもちゃや、今にも動き出しそうな動物表現をお楽しみ下さい。


●ヨーロッパのおもちゃ●
 ヨーロッパは、豊かな森林を背景に、古くから伝わる民族玩具に基づいた玩具産業が早くから発達した地域です。特に、ドイツや北欧は、子どもの成長におもちゃが果たす役割を見すえた玩具作りが行われてきました。生活環境がますます近代化されても、「人間の暮らしと成長にとって良い玩具はを次代に守り伝えていこう」という精神は、根強く生き続けています。
*北部・東部ヨーロッパのおもちゃ………デンマークやフィンランドからは洗練された白木のおもちゃの数々を、チェコやポーランドからは、民芸の薫りが残る素朴な木製玩具の数々を紹介します。
*中部ヨーロッパのおもちゃ………おもちゃ王国のドイツを中心に、中部ヨーロッパが生んだ美しくも質実剛健なおもちゃ、また18~19世紀から伝わる民芸的でメルヘンに満ちたおもちゃの数々を紹介します。
*南部ヨーロッパのおもちゃ………スペインやポルトガルなどのおもちゃは、色彩もカラフルで、明るく楽しい雰囲気をもっています。デザイン性に優れたフランスの木製玩具もあわせて紹介します。


以下、展示風景を切り取ってご紹介します。

インドネシアの玩具
北アフリカの人形と玩具
メキシコ・グアテマラの人形と玩具
デンマーク・スウェーデンの木製玩具
  ロシアの民芸玩具
スペインの民芸玩具  

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