「カエルとセミ」 | 日本玩具博物館

日本玩具博物館 - Japan Toy Musuem -

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今月のおもちゃ

Toys of this month
2017年8月

「カエルとセミ」

  • 1990年代・1980年代
  • インドネシア・中国/木・皮・紙

 
 「カエル」や「セミ」は、棒を手にセミやカエルを振り回すと、ゲロゲロゲロ…♪、ジィージィージィー…♪とそれぞれに本物そっくりの音が響く発音玩具(鳴り物)です。棒先に塗られた松脂(まつやに)に紐がこすれて発する小さな音が「糸電話」のごとく紐を伝わり、セミやカエル型に作られた共鳴器によって拡声される仕組みです。
 欧米においては19世紀の発明玩具とされ、ダン・ビアード著『アメリカ少年のための手引き』には、ローカスト・シンガー(Locust singer/セミ鳴き)の名でこの玩具の作り方が紹介されています。缶の底に開けた穴に馬の毛を1本通し、振りまわして音を立てるもので、1800年代末には、アメリカ合衆国の子どもたちにこれが知られていたことがわかります。

ダン・ビアード著『アメリカ少年のための手引き』に描かれたローカスト・シンガー

 ブラジルでは、ウィーンウィーン…♪と鳴る音を「機械」になぞらえるといい、同じ仕組みの鳴り物の聞きなし方や呼び名には、民族性や地域性が表れるようです。  現在、6号館で開催中の夏・秋の特別展「世界の民族楽器と音の出るおもちゃ」の“振りまわす玩具”のコーナーでは、世界各地の同属玩具をご紹介しています。