「ディアブラーダの仮面舞踊人形 」 | 日本玩具博物館

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今月のおもちゃ

Toys of this month
2016年8月

「ディアブラーダの仮面舞踊人形 」

  • 1990年代
  • ボリビア/土・布

 ボリビアの都市、オルロで開催される「オルロのカーニバル」は、「リオのカーニバル」と並んで南米では非常に盛大な2月の祭りです。賑やかな被り物や仮面をつけ、原色に彩られた衣装を身にまとったグループが、それぞれのテーマを踊りで表現し、町中をパレードします。
 オルロのカーニバルの呼び物のひとつに「ディアブラーダ(悪魔の踊り)」があります。奇抜で派手な仮面を着けた7人のディアブロ(悪魔)が踊りながら街を行進します。ディアブロは、入植してきたスペイン人が持ち込んだキリスト教における七つの大罪の象徴と言われますが、その奥にはアンデス地方の古い信仰が横たわっているとも考えられています。  
 写真は、ディアブラーダに登場するディアブロをかたどった土人形。キラキラ輝く大きな目はビー玉で、裂けた口からのぞく歯は鏡の欠片。長い角が生え、けばけばしく彩色されたディアブロの仮面を外すと、ボリビアの素敵な若者が現れます。土人形からはカーニバルの華やかさが伝わってきます。ディアブラーダの仮面舞踊人形は、現在1号館で開催中の「世界の仮面と祭りのおもちゃ」展でご紹介しています。