寒中の講演会&アウトリーチ活動 | 日本玩具博物館

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学芸室から 2026.01.25

寒中の講演会&アウトリーチ活動

二十四節気・大寒に入り、阪神間を強い風が駆け抜けた日。筆者は、武庫川女子大学附属総合ミュージアムのY館長からお誘いを受け、シリーズ講座「わたしたちの博物館とは」の第3回講演会にお伺いしておりました。

伝承手芸ちりめん細工(裁縫お細工物)をめぐる歴史と文化について概観した後、井上重義館長を中心として日本玩具博物館が40年にわたって取り組んできたちりめん細工復興活動の内容―――多様なメディア、地場産業、古裂や骨董を扱う専門業者、そして伝承者となる市民の皆さまと熱く連携をとりながら、➀収蔵・保存、➁調査・研究、③館内外での展示(百貨店や大学を含む)、④普及(伝承講座開催や出版、材料開発を含む)の活動を展開してきた歩み―――を報告させていただきました。発展の要因や問題点について、また市民とともに文化を継承する博物館活動の意義について思うところを語らせていただいたつもりですが、いかがだったでしょうか。

オンラインでのご参加が多かったと伺いましたが、対面参加には同大学に通う学生さんたちの姿もあり、そのなかに、当館の近くで育ち、小学校にあがる前から、欠かさずワークショップに参加してくれていたUSさんの真剣なまなざしをみつけて本当に嬉しかったです。こんな素敵なことがあるんだと!

武庫川女子大学附属総合ミュージアムには、大学博物館の存在価値を丁寧に育てておられる素晴らしい館長とスタッフの方々がいらっしゃることにも心打たれた一日でした。次の企画展ご準備中と伺っていますが、お近く(甲子園の東隣の駅)にいらっしゃる折にはぜひ、お訪ねください。武庫川女子大学附属総合ミュージアム



また、寒中の良く晴れた日。今年も、当館のある香寺町内の小学校のオープンスクールに当たり、スタッフとともに1年生の2クラスへ出前授業にお伺いしました。和凧のお話をしたあと、よくあがる折り紙の凧をみんなで作り、北風の吹く校庭で凧あげを楽しみました。

「いい風がきた!こっち側の方が高くあがる!」と小さい子たちが風の吹く方向を考えて動きまわる姿に感動。――「めっちゃたのしかった!」「次の時間も凧あげしたい!」などと口々に話す子どもたちの様子に嬉しくなるスクールデーでした。後日、1年生担任の先生からかわいらしい感想文集をいただき、6号館前のテラスに掲示させていただいています。ご来館の皆さまには、凧あげが大好きになったという子どもたちの感想文をぜひ、ご覧くださいませ。

子どもたちからのお便り集――6号館テラスに掲示しています

仮想世界が小さな子どもたちの暮らしをも覆い始めた昨今、五感を働かせるリアルな体験を少しでも多く用意したいですね。

子どもたちが「好き!」と言った山口県の「ふく凧」

(学芸員・尾崎織女)

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