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学芸室から 2008.04.16

<新収蔵品紹介>セジュナン村の土人形と動物造形

この度、アフリカ州各地の民族造形や衣料などを扱う民芸業者を通じて、チュニジアの土人形を多数入手しました。セジュナン焼きの人形と動物造形のいろいろ―――形といい、色調といい、模様といい、非常にユニークな作品の数々です。

チュニジアは、アフリカ大陸北部に位置するアラブ諸国の一つです。古代カルタゴ時代から地中海貿易で栄え、のちに東西のローマ帝国、やがてオスマン帝国の支配を受ける歴史の中で、キリスト教世界とイスラム世界、その双方からの影響下にこの国の文化が育まれました。

セジュナン(Sejjnane)は、チュニジア北部の小さな村です。セジュナン焼きの人形や動物造形は、アマジグ(北アフリカ各地に居住する先住民族)の女性たちの手によって生み出されます。手ひねりで成形して乾かし、小さな土窯で焼成する素朴なもので、植物や鉱物などからとれる天然の絵具で彩色されています。

猫、豚、鳥、フクロウ、魚、亀といった身近に居る小動物は、まろやかなラインが特徴的、白、茶、黒のアースカラーで大胆に模様付けされた作品の数々は、メキシコやペルー、ブラジルなどラテンアメリカの土製民芸とも共通する味わいがあります。今回入手したのは20点。中には、高さ25cmほどの比較的大型のものもありますが、ほとんどが手のひらにのるサイズで、子どもたちの持ち遊びにも適した重量と手触りです。いくつかを画像でご覧いただきましょう。

動物のおもちゃ展やアフリカの造形展などを開催する折に、ご紹介したいと思っています。(尾崎織女)

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