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館長室から 2022.06.14

コロナ禍での当館の状況と「中国民衆玩具の世界」展に向けて

「館長室から」の投稿が昨年の12月4日以降、アップすることができないままに現在まで来ました。本当に申し訳ありません。私は今年の1月25日で満83歳になりました。3年前に左足の関節の手術のために約3週間入院し、人工骨に取り替えたのですが、その後、体調も良いとはいえず、現在もいくつかの病院に通ってお世話になっています。物忘れがひどくなり、スタッフにも迷惑をかけています。

コロナ禍の関係で当館の入館者数も大幅に減少しました。そのために職員も自主退職し、当館は大きな岐路に立っています。そのような次第で、館長の私も受付を再三手伝っていますが、驚くことに「初めて来館した」という方が意外と多いのです。そして館内をご覧くださり、「予想した以上に素晴らしい内容で驚いた」と、嬉しいお言葉を再三賜っています。それに遠方からの方も多く、先日は「新聞記事で当館を知った」と北海道からわざわざ来館下さり、「素晴らしいコレクションに驚いた。つぎはクリスマス展にも来たい」と感想ノートに記して下さっていました。来館された方の多くが他館では見ることが出来ない展示内容に驚かれ、「感動した」と嬉しいお言葉を再三いただきます。

現在、7月9日から始まる「中国民衆玩具の世界」の展示のために尾崎学芸員が頑張ってくれていますが、彼女は非常勤勤務になり、週に数日の勤務です。しかし在宅で大変な仕事をしていただき、同展の開催に合わせて大福書林から彼女が『中国民衆玩具』を出版する予定です。本展は、本場の中国でも見ることが出来ない内容であり、大きな反響があるものと予想しています。同書の出版により、当館のコレクションの素晴らしさが海外からも注目されると思います。同展は中華人民共和国駐日本国大使館文化部、ならびに公益社団法人日本中国友好協会の後援も頂戴しております。どうぞご期待ください。

(館長 井上重義)

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