世界のクリスマス展~新たな展示解説の試み | 日本玩具博物館

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学芸室から 2022.11.17

世界のクリスマス展~新たな展示解説の試み

11月3日、秋冬恒例、38回目の「世界のクリスマス展」をオープンしました。コロナ禍を受けて2年ほど展示規模を縮小しておりましたが、今冬はもとに戻し、6号館全体にクリスマス資料を広げています。全館展示によって、会場の温かい雰囲気が増し、オープンして以来二週間、会場には来場された方々の歓声が響いています。

世界のクリスマス展の風景(東室)

今年のテーマは❝祈りの造形❞ ―――一年のカレンダーが終息していくこの時期、秋の実りに感謝し、冬至に向かって日脚を落としていく太陽のよみがえりを祈り、小さな生命の誕生のなかに新たな年への希望を託する、そのような世界の人々の心情を、木の実や麦わら、きびがらを用いたオーナメントや緑を讃えるクリスマスツリー、光を美しく見せるキャンドルスタンドや、幼子イエスの聖誕風景を表わす箱庭の造形のなかに求めていくものです。

世界のクリスマス展の風景(西室)

クリスマス展会場へは、日々、キリスト教系のこども園からかわいいお客さまをお迎えしています。世界のサンタクロース人形を紹介したり、キャンドルの火のなかで、聖夜のオルゴールを聴きながら、幼子イエスの降誕人形を見つめたりして、ひととき、クリスマスという祭礼がもつ情操の豊かさを味わっていただいています。いくつものピュアなひとみがきらきらして、展示会場が幸せな気分に満たされます。

11月23日(祝・水)と12月の日曜日には、展示解説会を予定していますが、日々ご来館いただく皆さまにも、代表的な展示資料ついて、解説を読んでいただいたり、クリスマス人形やオーナメントの動きをご覧いただけるようにと新たな試みを始めました。展示ケースの傍に掲示しているQRコードをスマートフォンなどで読み込むことで、興味をもたれた展示物について、より詳しく情報を得ていただけます。アドベントカレンダー(待降節の暦)の24の数字になぞらえて、解説は24種類。また「どんな動きをするのだろう?」「この人形の口から本当に煙がでるの?」という質問にお応えできる動画を3種類用意しています。

アナログ時代育ちの私などには出来なかったこのような試みは、当館の資料のデジタル化に取り組んでくれている新たなスタッフの手による仕事です。下記の画像は、動画撮影を行った時の様子です。

展示室入口で、QRコードによる接続の方法を説明していますので、皆さま、ぜひ、ご利用ください。

(学芸員・尾崎織女)


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