世界のクリスマスの解説会が好評です。 | 日本玩具博物館

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館長室から 2017.12.11

世界のクリスマスの解説会が好評です。

師走に入り、当館の庭の早咲きの椿の花が咲き始めました。朝日新聞夕刊の「関西遺産」での紹介やNHKテレビで「世界のクリスマス展」 が紹介された影響もあってか、一昨日と昨日は両日で300人近い入館者があって賑わいました。嬉しいことに何人もの方から、個人が造られた博物館と聞いて来たので、小さな博物館だと思っていたが内容に驚きました。建物もすばらしい。雰囲気も素敵です。とのお言葉を再三頂きました。確かに展示内容が他館では見ることができないだけでなく、その展示構成のすばらしさにも感動されるのです。尾崎学芸員の手になる展示ですが、ただ単に資料が並ぶだけでなく、17コマある、ひと枠毎に物語性のある絵になる展示になっていて、それが見る人の心を感動させるのだと思います。ツリーも約60本も飾られ、お菓子の飾り、ガラス球の飾り、麦わらの飾り、白樺細工の飾り、レースの飾り、錫細工の飾り、木の天使や玩具の飾りなど、国ごとに特色のある飾りがあって、その展示に感動され驚かれるのです。

世界のクリスマス展2017(東室の風景)

クリスマス展の期間中、例年、尾崎学芸員による展示解説会が開催されますが、今年も既に2回実施されて大好評でした。展示品の単なる紹介でなく、ケース内からキャンドルスタンドを取り出してローソクを灯しての説明やドイツの煙り出し人形の胴にお香を入れて口から煙がでる様子をご覧いただいたり、光のピラミッドにローソクを灯して人形が載った台を回転させるなどして説明し、1時間に及ぶ解説会は大好評です。あと17日(日)と23日(土)の14時30分から開催されます。

12月3日の展示解説会の様子

また神戸のKIITOのTOY&DOLL COLLECTIONの会場でも当館所蔵資料による「世界のクリスマス」展を開催中ですが、16日(土)と24日(日)の両日、13時30分から約1時間、尾崎学芸員による展示解説会があります。

1号館では来年の干支の「犬のおもちゃ」を2月20日まで展示中です。青森から沖縄まで、江戸時代末から昭和初期にかけて全国各地で作られるようになった、土製や張子製の犬の郷土玩具が約200点展示されています。驚いたことにその犬は、耳が黒くて垂れ下がり、尾が黒い「狆」ばかりです。現在では出会うことがない狆ですが、当時の人々に愛されていたことが今に伝わる郷土玩具の犬の数でわかります。さらに昭和9年と大正11年の戌年の年賀状が約80枚、会場に展示されています。これも見応えのある展示です。

各地の犬(狆)が並ぶ
昭和9年の犬の年賀はがき

ご来館をお待ちしています。

(館長・井上重義)

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