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blog好評です。 「リカちゃんとジェニーの世界」と「小倉城庭園の傘飾り」
●当館1号館で2月28日から、企画展「リカちゃんとジェニーの世界」が始まりました。開催前からテレビや新聞などで大きく取り上げられることも多く、手応えを感じていましたが28日と3月1日の両日で約500名の来館者があり、久々に大勢の来館者で賑わいました。正直なところ、玩具メーカーが40年ほど前から売り出した人形が、これほど大きくマスコミに取り上げられ、大勢の来館者があるとは予想外でした。良い勉強になりました。
●1号館の展示換えは通常、水曜の休館日を利用して行います。火曜日の閉館後、展示品を夜遅くまでかかって撤収、翌水曜日に新しい企画展の展示を行うのです。しかし今回は火曜日も夜中の12時を過ぎ、翌水曜日は作業が終わったのが夜中の1時半でした。尾崎学芸員の指揮下スタッフ総出で展示作業にあたるのですが、いつもながらスタッフの熱意に頭が下がります。キャプションも企画展ごとに工夫が凝らされ好評ですが、今回はレースをあしらい、リカちゃん展にマッチした雰囲気を醸し出しています。来館者に感動していただける展示にとの、スタッフの熱き思いが来館者の心を動かすと思うのです。
●北九州市立小倉城庭園のお座敷での傘飾り展も先月21日から始まりました。大の傘飾りが9基と小が8基、格調高いお座敷と雰囲気も合って、こちらも見応え十分です。オープン当日に地元のNHKや民放の取材もあり、放送されたこともあって来場下さる方も多く、二度、三度目という方があると庭園関係者から嬉しい連絡をいただきました。
●私は20日夜、柳川に泊まり、21日早朝から西鉄の柳川駅で貸し自転車を借りて午前中「さげもんめぐり」で賑わう市内を巡りました。街中の至る所に、ちりめん細工や手まりを輪に吊るした「さげもん」が飾られ、雛の季節を華やかに盛り上げていました。この「さげもん」が町おこしとして始まったのは10年ほど前からですが、柳川の春の風物詩としてすっかり定着したようです。
●御花資料館で、酒田の「傘福」、伊豆稲取の「雛のつるし飾り」、それに柳川の「さげもん」の日本三大つるし飾りが展示されていると知り見学しました。巾4mほどの狭い展示スペースに約10数点ほどが並んでいました。作品の完成度も高いとは言えず、画一化して特徴もないのが気がかりでした。参考になったのは柳川の昭和初期に作られたさげ飾りで、それなりの個性がありました。
●柳川ではまだ中国製のちりめん細工は目に付きませんでしたが、売れるとなれば今後中国製のさげ飾りが出回る恐れもあります。地域として再興したさげ飾りをどのように発展させていくか、課題は大きいと感じました。そのためにも、福岡の皆様に「ちりめん細工・春の寿ぎ展」をご覧いただければ、参考になることも多いのではないかと思います。会期もあと数日ですが、ぜひお出かけ下さい。
(館長・井上重義)
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