「日本絹の里」再び―子どもの晴れ着とちりめん細工展  | 日本玩具博物館

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学芸室から 2009.04.10

「日本絹の里」再び―子どもの晴れ着とちりめん細工展 

2007年秋に展覧会「暮らしの中のちりめん遊び」でお世話になった群馬県の「日本絹の里」から再びご依頼をいただき、5月23日から7月13日にかけて、「子どもの晴れ着とちりめん細工展」を開催する運びとなりました。

今回は、当館のコレクションの中から、明治・大正時代の子どもの着物をとりあげ、初宮詣り、食い初め、七五三、端午の節句や桃の節句など、儀礼の折に登場した晴れ着の数々を、子育てのお細工物(ちりめん細工)とともに紹介する企画です。
先方の担当学芸員と協議して展示構成を決めた後、一週間ほど作業場にこもって展示のシミュレーションを行い、約300点を選定したところです。

展示シミュレーション中~「初宮参りの晴れ着とちりめん細工」のコーナー

着物の紹介においては、晴れ着に見られる袖の形、後ろ身ごろの背中にあたる部分にもうけられる「背縫い」や「背守り」の造形、また「紐飾り」の意匠、着物の文様として選ばれる題材(花鳥草木、吉祥、器物、玩具)などに着目して展示構成しています。
そこに、涎掛けや帽子、守護札を収めた守り袋や住所を書き付けた迷子札、お守りとして子どもの傍に置かれた人形袋など、子どもたちの無事な成長を願って作られたお細工物をあわせて、当館ならではの伝統手芸の世界を拓こうと考えています。

かつての子育て習俗の一端を知る意味でも、明治・大正時代に好まれた子どもの着物のデザインを理解する意味でも、また、ちりめん細工を愛好される方々には、作品の題材の参考としても面白い資料がたくさん登場する展覧会です。
5月23日の会期初日には展示解説会、また会期中に2回、ちりめん細工の講習会が予定されています。関東方面の方々には、是非とも日本絹の里をお訪ね下さいませ。これからしばらく作品解説の原稿書きやコーナー解説パネル製作などに時間をいただきますが、初日は愛らしい着物がずらりと並んだ会場で、ちりめん細工作品とともに私どもも皆さまのご来場をお待ちいたしております。

群馬県立日本絹の里のホームページ http://www.nippon-kinunosato.or.jp/

(学芸員・尾崎織女)


                              


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