デンマーク風ハート型のオーナメントを作ろう! | 日本玩具博物館

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学芸室から 2009.12.16

デンマーク風ハート型のオーナメントを作ろう!

当館の庭の紅葉も最後の美しさを見せ、エナガやシジュウカラ、メジロやヤマガラなど、山の小鳥たちの訪問を受ける季節となりました。いよいよ、冬の到来。一方で、クリスマスを待つ楽しい季節でもあります。
近隣の幼稚園や小学校から、小さなお客さまの訪問を受けると、クリスマス展会場では、クリスマスを待つ楽しみについてお話をしたり、この時節に登場する、「光」と「音」と「匂い」について感じてもらえるような実演を行ったりもしています。
小さい子どもたちは、キャンドルに火が点ると、ゆるやかに心を解放していき、言葉は少なくなり、どんどん静かになって・・・・・・やがて、穏やかな瞳で目の前の風景をみつめてくれます。とても良いひとときだと感じます。

小さい子たちクリスマス展訪問

当館では、毎年、展示しているクリスマス・オーナメントの中から、一つか二つを取り上げ、意味を調べながら、手作りしてみる講座を開催しています。今年は「デンマーク風ハート型のオーナメント」作りを計画しています。
赤と白のフェルト布を組み合わせ、編みこんで作るハート型は、古くからデンマークのクリスマスに欠かせない飾りものでした。ツリーに飾ると、ハートの中には、キャンディやおもちゃをしのばせました。
デンマークの童話作家・アンデルセン(1805-1875)は、切り紙細工やモビール作りが大好きで、友人の子どもたちのために、ハートの形の飾りを考案したと伝えられています。アンデルセンが好きだったハート型のオーナメントは、のちの人々によって工夫が加えられ、シンプルかつオリジナリティに溢れるデザインが次々に登場したのです。

今回は、編みこんで作った二色のハートに、ポプリをつめて匂い袋(サシェ)を仕立てていきます。試作品を作ってみましたので、ご覧下さい。ちょっと難しそうに見えますが、コツを覚えていただくと、様々なデザインをアレンジしていただけると思います。


作り方について、画像で少しご紹介したします。


<後記>
12月5日(土)の午後、6号館講座室でクリスマス飾りの講習会を開きました。今年のテーマは「デンマーク風ハート型オーナメント」。玩具博物館ファンの皆さまに集っていただき、和気藹々、アイディアを持ち寄って、愛らしいハートをいっぱい作りました。


「これだけあれば、天井をつくクリスマス・ツリーも賑やかに飾り付けられるわね!」と思われるほど、たくさんのハート。ご参加下さった皆さんは、それぞれが所属するグループにどんどんご紹介いただきたいと思います。そして、皆さま、どうぞ、ご家族やご友人たちと一緒に、手作りのクリスマス・アドベントをお過ごし下さい。

(学芸員・尾崎織女)

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