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学芸室から 2014.07.06

<見学レポート>白國神社の夏越祭

今日は、私の育った町の、白國神社の夏越祭でした。 白國神社は姫路市北部にそびえる広嶺山の山麓に位置し、『延喜式』の神名帳に記載された式内社のひとつです。『峰相記』『播磨鑑』にも「白國大明神」の名が登場し、明治中期まで白国氏が神官として75代続いたという由緒ある神社です。
夏越祭は、水無月の晦日に行われるものとばかり思っていたら、しばらくお参りを怠っているうちに、七月第一日曜に開催されることになっていました。

白國神社(姫路市白国)、夏越祭を前につくられた茅の輪

昔々から、白國神社の夏越祭には、宮司さんが、近くの池の周りに生えるカヤ(ススキ)を集めて古式ゆかしい“茅舟”を作られます。茅舟は、ススキの茎の幾本かを麻の緒で縛って10束つくり、さらに、その10束を組み合わせ、麻の緒で結んで、舟形を作ります。船首と船尾を切りそろえて形を整え、御幣を立てたら出来上がり。

ススキで作られる夏越の茅舟


全長60cmほどの小さな茅舟ですが、氏子たちのケガレが託されたヒトガタをこの舟にのせて、「夏越祓」の神事が行われます。
その昔はこの舟をしずしずと市川まで運び、水に浮かべ流していたそうですが、今はお焚きあげされます。

ヒトガタを乗せた茅舟を前に祓の神事が行われます。

青々として清々しい茅舟。ツミもケガレも、白く小さく軽い紙のヒトガタにのせ、さらに、祓に使われた麻や白布をのせて、青い舟ごと水に流そうとしたこの日本的な発想を、うつくしく、ゆかしきものと思います。(尾崎織女)

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