日本玩具博物館 - Japan Toy Musuem -

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学芸室から 2008.10.04

ランプの家♪秋のライブ・その2

中庭をわたる涼風にのって金木犀の香が漂う季節を迎えました。暑かった夏の疲れもなく、皆さん、お元気でお過ごしでしょうか? 
6号館で開催中の特別展「音をあそぶ」に関連して、展示中の民族楽器の中から、何かめずらしい音色を・・・と思い、今秋はランプの家でのライブをお楽しみいただいております。

先月21日には、「ジンバブエの親指ピアノ・ムビラの音色」と題する演奏会&ワークショップを行いましたが、本日は、地元播州を中心に演奏活動を展開中のアンクルン愛好者グループ「竹和(ちくわ)」の10名の奏者をお迎えして、「インドネシアの竹楽器・アンクルンの音色」を開催しました。

インドネシアの竹の民族楽器・アンクルン

代表の福本聖美さんと日本玩具博物館との出会いは2001年のこと。夏の特別展「アジアのおもちゃと造形」に関連した催しとして、アンクルンの奏法を学び、みんなで演奏を行うワークショップをもっていただいて、子どもからも大人からも大変好評をいただきました。あれから7年間に、福本さんは合奏団を立ち上げ、暮らしの中で楽しむ音楽づくりに、メンバーの皆さんと取り組んでこられました。

青空は高く、暑いぐらいに秋の陽射しが照りつける午後、祭太鼓の練習も聞かれる季節感の中、アンクルンの演奏が始まりました。アンクルンは、1楽器1音で、複数者がそれぞれ担当音を持って音を出し、メロディーや和音をつくる楽器です。竹筒を揺らすことで、水平になった竹の共鳴器に筒がぶつかって音を響かせるのですが、複数のアンクルンが同時に揺れると、柔らかいその音は、空間に渦を巻いて広がっていくようです。

福本聖美さんと「竹和」の皆さん

「竹和」の演奏形態は想像以上に大規模で、ランプの家にぎっしりと楽器が並びました。「オイナニ ケケOINA NI KEKE」や「チャチャ マリチャCACA MARICA」とタイトルされた軽快で明るいインドネシア民謡や「浜辺の歌」「埴生の宿」「小さい秋みつけた」などの懐かしい日本の楽曲、加えてノリのよいラテン系の楽曲も演奏していただき、手拍子で参加した会場は非常に盛り上がりました。
福本さんのご指導で、参加者全員がアンクルンを手に音遊びを行った後、持っている楽器を皆でゆらして和音をつくり、その和音を伴奏に「夕焼け小焼け」を合唱した時には、渦をまいた音色が博物館の空をめざして上っていくようでした。

アンクルンについてのお話を聴く

「楽しい時を過ごすというのはこういう体験をさすのですね」「思い出に残るひとときでした」「思いがけず、美しい音楽に出合うことが出来て今日は幸せでした」・・・・・・。そんな感想を残して館を後にされる来館者も多く、スタッフ一同、とても嬉しく思いました。大掛かりな舞台設営から細やかな演奏、楽しい音づくり、すべてを笑顔でまとめ上げて下さった「竹和」の皆さんに心より感謝申しあげます。
このような催しは、企画展にあわせ、季節にあわせて、今後も開催していきたいと思っています。(尾崎織女)

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