展示・イベント案内 exhibition

平成13年度文部科学省委嘱「親しむ博物館づくり事業」 アジアの音の世界*その2「インド音楽・神さまのメロディーとリズム」
- 会期
- 2001年8月26日(日) 2001年8月26日(日)
- 会場
- 6号館2階 講座室
今夏は、平成13年度文部科学省「親しむ博物館づくり事業」の委嘱を受け、6号館で開催中の特別展「アジアの国のおもちゃ」に展示された玩具資料を、グループごとに取りあげ、資料を観察したり音を出したり、実物を動かしたり遊んだり、それらが生まれた背景を考えたり、また同じ玩具を作ったりすることで、より活き活きと立体的に展示物を理解することができるよう4シリーズの講座を計画しました。
*暮らしの中から生まれたアジアの民族楽器と発音玩具、その形と音色を楽しみ、アジアの音の世界に興味を深めていけるように、3つの演奏会&ワークショップを計画しました。
インド音楽・神さまのメロディーとリズム
●日時=8月26日(日) 10:00~15:00
●会場=6号館2階講座室
●演奏&お話=クルブジャン・バルガヴァ氏(タブラ奏者)
藤井千尋氏(インド古典声楽家)
田中峰彦氏(シタール奏者)
田中理子氏(タンブーラ奏者)
●参加費=無料
*今回ご案内するインド音楽の演奏会では、インドを代表する弦楽器・シタールとその相棒として活躍する太鼓・タブラ、オルガンに似た伴奏楽器ハルモニウムの音色を存分にご紹介するほか、インドの古典的な歌をお聴きいただきます。奏者としてお迎えするのは、実力と実績あるインド人音楽家クル・ブシャン・バルガヴァ氏、関西を中心に活躍する若手日本人演奏家、田中峰彦氏と藤井千尋氏です。
*演奏会は、インドの民族楽器の歴史やインドにおける音楽と人々の暮らしの関係についてのお話を交え、参加者からの質問などを受けながら、楽しく進めてまいります。音楽を通して、インドという国の民族性、その一端に親しく触れていただける機会にしたいと考えています。
<楽器紹介>
シタール………シタールは、13世紀頃にインドにもたらされながら長年、身分の
低い楽器として苦労の時代をおくりましたが、18世紀に北インド宮廷音楽の
楽団に認められ、19世紀にはインドを代表する弦楽器となりました。
シタールの胴は干瓢の実で作られます。棹の上方には副共鳴体が付けられ、
美しい形を作り出します。
タブラ………シタールの相棒として知られ、しばしば全指を駆使した超絶技巧
で聴衆を魅了します。起源は古代インドの両面太鼓だといわれています。
タブラは鼓面の黒いオモリや縁皮の二重構造、紐締めに特徴があります。
ハルモニウム……イギリスから伝わった小型オルガンで、歌曲の伴奏楽器として
も活躍します。
<奏者紹介>
田中 峰彦(MINEHIKO Tanaka)………シタール
1983年北インド古典音楽の豊かな音楽性、即興性に魅せられ、シタールを
はじめる。88年渡印。カルカッタにてシタールの巨匠、故ニキル・べナル
ジー氏の弟子で演奏家アミット・ロイ氏に師事。各地で演奏活動を行い、
ワイルドさと豊かな表情をあわせ持った演奏には定評がある。また日本人
としてのアイデンティティを意識した音作りにも取り組んでおり、独自の
奏法による作曲・演奏や、様々なミュージシャンとのセッションなど、精
力的に活動を展開している。
クル・ブシャン・バルガヴァ(KUL BHUSHAN Bhargava)……タブラ
インド ヒマーチャル州生まれ。幼少より宮廷音楽家で大学教授である父
よりタブラと声楽の手ほどきを受ける。後に故マンシャー・カーン氏に
タブラを師事。パンジャブ州ジャランダールの音楽祭にて金賞を受賞。
その後デリーに移り、音楽学校でタブラの講師となる。
巨匠故プレーム・ヴァッラブ氏に師事。テレビやラジオ録音のレギュラー・
アーティストとして活躍。数々の演奏会、ヨーロッパ、ブラジル、ロシア
などの海外公演にも多数参加し、パフォーマンスとともにレクチャー・デ
モンストレーションなどの活動を続けている。
藤井 千尋(CHIHIRO Fujii)………古典声楽/ハルモニウム
大阪音楽大学楽理専攻卒業。神戸大学大学院音楽科研究講座修了。大学院
在学中にデリーの音楽学校に留学し古典声楽を学ぶ。大阪外国語大学教授
編『ヒンディー語で歌う日本の歌』CD録音。東京書籍版小学校音楽教科
書ラグパティ録音等がある。
→ 好評裡に終了しました!

