「十二支の動物たち―福を呼ぶ正月の造形」 | 日本玩具博物館

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企画展

冬の企画展 「十二支の動物たち―福を呼ぶ正月の造形」

会期
1999年12月4日(土) 2000年2月22日(火)
会場
1号館

平成12(2000)年の干支の動物は辰(=龍)。「十二支」は、中国で後漢時代に誕生した暦法で、十二宮のそれぞれに十二の動物をあて、子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥を時刻および方角の名としたものです。この中国における「十二生肖」が日本に伝えられたのは応神天皇の頃といわれ、日本でも非常に古い伝統を持っています。江戸時代には既に、生まれ年にあたる動物の性質がその人の性格や運勢などに関係するという信仰、自分の生まれ年に因んだ動物をお守りにする習俗などが見られ、日本の郷土玩具はこうした民間信仰を母体に誕生しました。

この十二支の中でも、特に日本人に親しまれて人気のあるものとそうでないものがみられます。馬、牛、猿、鶏、鼠、兎などは、古くから正月の縁起物や玩具に数多く用いられてきました。それに対して、来る年の龍をはじめ、蛇や羊などは、日本の風土になじみが薄かったり、庶民の世界で歓迎されない動物であったりして比較的数が少ないものです。

龍の郷土玩具


本展では、辰(=龍)を主役に、日本各地で手作りされた十二支に関わる郷土玩具や縁起物を十二支の順を追って展示し、その造形を通して人々が十二の動物に託した願いについて紹介します。本場中国に伝承される十二支の玩具をあわせて展示総数350点。日本の動物造形の基本を探る楽しい展覧会です。



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