「鳥の造形―おもちゃのバードウォッチング!」 | 日本玩具博物館

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企画展

春の企画展 「鳥の造形―おもちゃのバードウォッチング!」

会期
2000年3月4日(土) 2000年6月20日(火)
会場
1号館

鳥ときいて、私たちは何を連想するでしょうか? 空、森、緑、音楽、平和…。北欧には、冬の最中、庭の枝に麦穂を結び、身近に鳥を集めて巡りくる春を予祝する風習があります。またヨーロッパ各地に、鳥の声をまねた笛を吹いて鳥を寄せ、賑やかなさえずりの中に陽光をたたえあう習慣が伝わっています。ここにおいて鳥は、春の喜びを象徴しています。

鳥の造形の歴史は古く、人間の文明とともに誕生したといわれます。霊魂をのせてこの世とあの世を行き来する鳥、実りをもたらす穀物の霊を運ぶ鳥、家に平和を呼び込む鳥など、人々は鳥に願いを託して数多くの造形物を作って来ました。その長い歴史を背景に、今も世界各地で様々な種類の鳥が玩具化されています。中でも、餌をついばむ鶏、らんらんと目を見開いたフクロウ、ヨチヨチ歩くアヒルなどは、人間との結びつきの深さを反映して、大変に人気のあるモチーフです。

本展では、鳥に託した人々の願いを探りながら、鶏やフクロウ、アヒルなどを中心に、民族色豊かな鳥の形を紹介します。また、「鳥車」「ついばむ鳥」「動く鳥・鳴く鳥」「鳥笛」と形態別にも展示して、世界の鳥の玩具に共通する要素について見ていきます。世界65ヶ国の人々がそれぞれの美意識と願いをもって造形したおもちゃの鳥、約350点の表情をお楽しみ下さい。

鳥の水笛(左からハンガリー・ペルー・ドイツ・ルーマニア・中国/中央は日本)


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