日本玩具博物館 - Japan Toy Musuem -

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展示・イベント案内 exhibition

企画展

春のテーマ展 「神戸人形コレクション展」

会期
2003年2月15日(土) 2003年4月15日(火)
会場
2号館 L字コーナー
神戸人形・船上浄瑠璃(数岡雅敦作/昭和50年代)


■神戸人形はミナト町神戸が生み育てたカラクリ人形です。大きさは、手のひらにのるほどのものが多く、台座の側面についたつまみを動かすと、台の上の人形が手を動かし、首をふり、真っ赤な口を大きくあけて西瓜を食べたり、三味線を弾いたり、酒を飲んだり、様々な仕草をします。このカラクリ人形が明治時代の中頃に作られるようになると、元町通りや布引の滝などの土産物点で売られ、その楽しい動作とひょうきんな表情が、神戸っ子だけでなく、神戸を訪れる観光客の人気をさらいました。ところが、これらの人形が高価であったこともあり、日本人よりむしろ、外国人観光客に買い求められ、優れたものの多くは日本土産として海外へ運ばれました。実際、明治から昭和初期にかけて作られた神戸人形は、今、アメリカやヨーロッパのオークションなどに出展されて人気を得ています。
■神戸人形の作者としてわかっているのは、初代の野口百鬼堂、二代目とされる出崎房松、昭和初期に神戸人形を有名にした小田太四郎、そして戦後、数百種に及ぶ神戸人形を復興した数岡雅敦などです。神戸人形は土俗性のある郷土玩具とは性格が異なり、自己表現ともいえる現代的な感覚にあふれ、他に例をみない独特の工芸玩具です。このカラクリ人形に惹かれる個人によって復元の形をとりながら、百年以上の長い時を生き続けてきましたが、ここ数年間、製作者もなく、廃絶状態となっていました。

■創始期の作品から数岡作品まで、数多くの神戸人形を所蔵する日本玩具博物館では、「平成の神戸人形を」との要望に応え、「日本玩具博物館版・神戸人形」として、本年、数種類を製作致しました。この復刻を記念して当館の神戸人形コレクションを展観する催しを企画しました。

■本展では、「神戸人形をみたい!」と言われる皆さまからのご要望に応えて、創始された明治中期、明治末から昭和初期にいたる興隆期、戦後の復興期にわけ、約120点をご紹介します。

展示総数 約120点


<実演解説会のご案内>
時代ごと、作者ごとに特徴がみられる神戸人形――その奇抜な動きを実演によってご覧いただきます。下記に日時、2号館L字コーナーにお集まりください。
   日時=3月23日(日)・30日(日)・4月6日(日)・11日(金)

神戸人形・三味線弾き/酒買い小僧と鉦叩き/魚屋(数岡雅敦作/昭和50年代)