日本玩具博物館 - Japan Toy Musuem -

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企画展

秋の企画展 「世界の仮面と祭りのおもちゃ」

会期
2000年9月9日(土) 2000年11月28日(火)
会場
1号館
ナヴァドゥルガーの仮面舞踊操り人形(ネパール)

私たちの心の中には何か別のものに変身したいという願望があります。特に子ども時代にはその気持ちが強く、超能力をもった正義の味方や透明人間、また物語の主人公に憧れ、変身する夢が暮らしの中にあふれています。私たちのそんな変身願望を満たしてくれる小道具のひとつが「仮面」です。当館では今秋、子どもたちの仮面文化を考えるため、世界各地から祭に登場する民族仮面や芸能に用いられる被り物の色々を集めて、生きている仮面の豊かな世界を訪ねます。

ペンデのミンガンジ仮面舞踊人形(旧ザイール)・仮面舞踊人形(コートジボワール)



日本の子ども達に古くから伝承される草花遊びの中にも、植物の葉に穴をあけて作られる様々な葉っぱの面がありますが、その中には、古い時代の儀礼や祭に登場した神や精霊の姿とされるものが見られます。子どもたちが仮面を愛する心と、民族が古くから伝えてきた仮面文化の世界は、どこかでつながっているのではないでしょうか。

今回、展示する資料の中には、各地の宗教儀礼で使われた精霊の面や、民俗芸能で役者が付けていた面もあれば、祭をまねて遊ぶ玩具、土産物として売られている仮面もあって、その出自来歴は一様ではありません。けれども、どの資料もそれを作る人々の歴史と伝統に裏打ちされた風格があり、いったん身につければ生命をもって躍動する生きた仮面です。

グアナファトの祭礼張子仮面(メキシコ)
モラ刺繍の布仮面(パナマ)
北京の祭礼張子面(中国)
ギリシャ観光土産の土面(ギリシャ)

本展では、各地の仮面とともに、それらが登場する祭りをテーマにした人形や玩具などを配して、総数350点により民族色豊かな世界の祭りをお楽しみいただけます。

展示総数 約350点

正月に登場するプーニュー・ニャーニューとシンケーオシンカム(ラオス)


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