展示・イベント案内
exhibitionキルトと刺しゅうの祭典 東京ビックサイト「キルト&ステッチショー2016」
- 会期
- 2016年9月15日(木) 2016年9月17日(土)
- 会場
- 東京ビッグサイト 西4ホール
*9月15日~17日、日本初のキルトと刺しゅうの祭典「TOKYOキルト&ステッチショー2016」が東京ビッグサイトで開催されます。会場には「日本が育んできた針仕事」のコーナーがあり、当館からは平成時代によみがえった「ちりめん細工」の数々(創作品を含む)を出品協力しています。12月には、大阪でも開催されます(12月15日(木)~17日(土)マイドームおおさか)。
■ご案内<「ちりめん細工」の今と昔>
*日本における一般的な家庭の針仕事を遡ってみれば、繕いものと仕立てものが普通でした。そして、そんな針仕事で余った端裂を大切にして縫い合わせる、小さな工夫の創作の世界に、女性たちは素朴な喜びを見出していたのではないかと想像します。江戸時代後半になると、絹織物の一種である「縮緬」が普及すると、裕福な家庭の女性たちを中心に、この優雅な雰囲気を持つ縮緬の残り裂を使って、袋物や巾着、香袋やお守り、押し絵や小箱などが作られました。これが「ちりめん細工」です。
*明治になると女学校の教材として取り上げられ、指南書なども次々と出版されました。お細工物を習えるということは、裁縫を一通り卒えた人ができることで、高等な技術を要することから、大変誇らしいことだったのです。
約45年前に、当館の井上館長は、ちりめん細工の古作品と出合い、それらが作る人もなく忘れられた存在であることに気付きました。そして何とかこの素晴らしい針仕事を復興させたいと、文献・資料を集め、30年前から博物館に集う手芸愛好の皆さんと復興に取り組み、これまでにちりめん細工の教本を10冊余出版するなど、普及に取り組んでいます。
*本展では、当館が収集する古作品と、現在創作に励んでいる作家たちの新作を合わせて展示しています。日本の女性の針仕事の一環であるお細工物の可愛らしさ、優しさ、懐かしさをご堪能ください。
*特に本展では、2016年2月、新たに日本ヴォーグ社から出版された『基礎からわかる ちりめん細工のつるし飾り』の掲載細工品をご紹介していますので、同書と合わせてお楽しみください。
●会期=2016年9月15日~17日
●会場=東京ビッグサイト 西4ホール
●入場料=前売券 1,400円(税込) 当日券 1,600円(税込)
●主催=公益財団法人日本手芸普及協会
●共催=株式会社日本ヴォーグ社、アテックス株式会社
●後援=全国ミシン商工業協同組合連合会・一般社団法人日本縫製機械工業会・
一般社団法人日本ホビー協会
●協力=株式会社ヴォーグ学園
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◆2015年の館外展
神戸市埋蔵文化財センター「昭和のくらし・昔のくらし9」
目黒雅叙園「百段雛まつり~瀬戸内ひな紀行~」
日本・モンゴル民族博物館 「アジアのおもちゃ」
兵庫県立歴史博物館 地域連携展示「ふるさとの七夕」
◆2016年の館外展
東京ビックサイト「キルト&ステッチショー2016」
◆2017年の館外展
神戸開港150年記念企画展「TOY & DOLL COLLECTION」