「クッキーのオーナメントと素焼きのオーナメント」 | 日本玩具博物館

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今月のおもちゃ

Toys of this month
2018年12月

「クッキーのオーナメントと素焼きのオーナメント」

  • 1980年代・1990年代
  • ドイツ・ニュルンベルク/小麦粉・スパイス・土

 16世紀ごろの初期のクリスマス・ツリーには、リンゴなどの果物とともに、クッキーや、木の実などの食べ物が吊るされていたそうです。これは農耕期が終わり、厳しい冬を越すため、1年の収穫に感謝し、来る年の豊かな実りを祈る古代ヨーロッパの人々の風習に、キリストからの恵みが結び付いたものと考えられます。

 今年の「世界のクリスマス」展のドイツのコーナーには、クッキーと素焼きのオーナメントの2種類を吊るしたツリーを展示しています。小麦粉とスパイスで作られたテディベアと聖ニコラウスは、1980年代に作られた本物のクッキーです。古くからヨーロッパでは、冬の保存食にスパイスの効果はかかせないものですが、加えて暗く寒いこの時期にやってくる魔物を撃退する魔除けの香りとしても親しまれてきました。現在でもジンジャークッキーやシュトレンなどのクリスマスのお菓子に受け継がれています。

 クッキーの聖ニコラウスとよく似た平らなオーナメントは、土を素焼きにしたものです。木型を使い、小麦粉とスパイスで作られていたオーナメントが、時代を経て、土や石膏、合成樹脂で作られるようになり、リンゴも赤いガラス玉で表現されるようになります(2014年12月の今月のおもちゃも合わせてご覧ください)。

 食べ物そのものから、それらのイメージを手工芸や工業製品で表現されるようになったツリー飾りの変化をお楽しみください。 ドイツのクッキーのオーナメントと素焼きのオーナメントは6号館で開催中の「世界のクリスマス」でご紹介しています。