今月のおもちゃ
Toys of this month
2015年1月
「江戸独楽・飛びコマ」
江戸独楽は江戸時代の東京で遊ばれたコマ。独特の仕掛けのある機知に富んだものが多い。飛びコマは円筒形で、上部に糸を巻いて回転させ、コマを持ち上げると底から円盤のようなコマが次々と5個も飛び出すユニークなもの。
江戸時代安政6(1859)年に来日した、イギリスの初代駐日公使のオールコックは、3年間の滞在中の見聞記に日本人はコマが大好きだと記し、いくつか紹介したなかにこの飛びコマもあります。さらに文政6(1823)年に来日したシーボルトもこのコマを持ち帰り、オランダのライデン市にあるシーボルト博物館に保存されています。江戸独楽は今も後継者により、様々なものが作られ、この飛びコマもあります。
現在開催中の企画展「正月のおもちゃ」で展示していますが、2号館の体験コーナでは飛びコマで遊ぶことができます。