今月のおもちゃ
Toys of this month
2015年8月
「占領下の日本の玩具」
昭和初期の日本製玩具は、安価でしかも動きのおもしろい点が認められて輸出の花形になっていました。戦後の昭和22年8月から、その価値を認識していた進駐軍当局により、玩具の輸出が許可されましたが、それらには「メード・イン・オキュパイド・ジャパンMADE IN OCCUPIED JAPAN」の文字が昭和27年まで総司令部の命令で入れられ、主にアメリカに輸出されました。
この度の特別展「おもちゃの20世紀」には13点が展示されていますが、小物のブリキやセルロイド製品が多く、ゼンマイ仕掛けで面白い動きをします。紙箱入りもあり、箱には「MADE IN OCCUPIED JAPAN」 と記されています。アメリカから里帰りした玩具たちです。