「サンブル族の動物玩具」 | 日本玩具博物館

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今月のおもちゃ

Toys of this month
2015年7月

「サンブル族の動物玩具」

  • 1980年代
  • ケニア・サンブル地方/土

 ケニア北部に位置するサンブル地方は、グレービーゼブラやアミメキリン、オリックス、アフリカゾウなどが悠然と行きかう国立保護区として非常に有名です。サンブル地方に暮らすサンブル族は、ウシ、ヤギ、ヒツジなどの牧畜を糧とする人々で、彼らは粘土をつくねて乾燥させ、赤茶色の天然土で彩色した動物玩具を作ります。

 題材となるのは、ゾウやクロサイ、バッファロー、ヌー、ウシ、ヒツジなどの身近に暮らす動物たち。模様付けには動物の牙や骨から加工するビーズが使われ、大らかさの中に繊細な味わいが感じられます。子ども達は、こうした玩具を集めて動物の暮らしを再現したり、放牧や狩りのまねごとをしたりして遊ぶといいます。  サンブル族の動物玩具は、現在1号館で開催中の「世界の動物造形」展でご紹介しています。