「平和鳥」 | 日本玩具博物館

日本玩具博物館 - Japan Toy Musuem -

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今月のおもちゃ

Toys of this month
2015年6月

「平和鳥」

  • 1960~70年代
  • 日本/硝子・プラスチック

 鳥をモデルにしたガラス製の動くおもちゃです。1960年代から70年代にかけて流行したもので、商店街のウインドーなどに飾られているのをよく見かけました。ガラス製の鳥の卵型の胴の底に赤や青の液体が入り、前に置かれたコップの水を頭を下げて飲む動作を繰り返して行います。

 この不思議な玩具は1952年に広島で考え出されたことから、「平和鳥」と名付けられました。力学原理を応用した科学的玩具といえるもので、鳥の尻にあたる胴体で吸収された熱量が、水で冷やされた頭の方へ流れ、そのエネルギーの一部が鳥を動かす力に変わるのです。懐かしく思われる方も多いでしょう。2号館の水関係の玩具コーナーで展示しています。