「バードコール」 | 日本玩具博物館

日本玩具博物館 - Japan Toy Musuem -

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今月のおもちゃ

Toys of this month
2015年5月

「バードコール」

  • 2000年代
  • ドイツ・エルツゲビルゲ地方/木

 チェコとの国境付近に位置するエルツゲビルゲ地方は、木製玩具製造が主力産業となっています。ここではブナや菩提樹から作られた動物や人形、煙出し人形やくるみ割り人形など、多数の木のおもちゃが見られます。玩具の多くは今でも家内工業のような家単位の小さな工房で作られ、ドレクセル社などの販売会社を通じて、ヨーロッパだけではなく世界各地へ売り出されています。

 写真のバードコールも、エルツゲビルゲ地方の中心地・ザイフェンの工房で作られたものです。バードコールとは文字通り「鳥を呼ぶ」笛で、木と金属の摩擦によって鳥のさえずりのような音を出す玩具です。鳥小屋・もみの木の下部分のつまみを回すと、てっぺんにいる鳥も連動して回り、手の加減で様々な鳥の音を出すことが出来ます。  
 「バードコール」は現在1号館で開催中の「世界の鳥の造形」で展示中です。