「世界のけん玉」その1 | 日本玩具博物館

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今月のおもちゃ

Toys of this month
2018年10月

「世界のけん玉」その1

  • 1980~1990年代
  • フランス・イタリア・ドイツ・ポーランド・メキシコ・ブラジル・コロンビア・ニカラグア・インド/木

 けん玉は世界に広く愛好者を持ち、現在は競技としても楽しまれている遊戯具です。けん玉というと、受け皿が3つと剣が1つのものを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、この形態は大正時代、世界各地のけん玉の造形を組み合わせて日本で作りだされたもの。世界のけん玉を集めて見ると、その形はさまざまです。

カップ&ボール

 古くから遊ばれているけん玉は、大きく2つの形に分類することができます。1つは受け皿に球を入れる「カップ&ボール」型で、湯飲みやワイングラス、臼やひょうたんのような形の受け皿のものが見受けられます。ラケットのような形にいくつかの穴があいていて、そこに球を受け止めるものもあります。

ピン&ボール

 もうひとつは、剣に球をさしいれる「ピン&ボール」型です。こちらは球の造形が面白いものが多く、四角や樽、帽子の形をした球も見られます。フランスの「ビル・ボケ」は、直径8cmもある大きな球をもつものもあります。カップに入れる、剣にさす、というシンプルな遊びだからこそ、その造形への工夫も見えてきます。 世界のけん玉は1号館で開催中の「世界の伝承玩具~こま・凧・けん玉・ヤジロベエ・風車・ボール」でご紹介しています。